本当の友達
私には数人の友達がいました。
仲の良い友達だと勝手に思っていたのだけれど、note以外のSNSをログアウトした途端、繋がりがなくなってしまいました。
友達がいると思い込んでいただけだったのかもしれません。
こんなことを友達に言ったら残念がられそうですが、実際に私と友達の間には物理的な距離と心の距離があったように思います。
昔は友達同士で "親友" などと言って幸せな気持ちになったものでした。結婚を境に皆、自分の家族が1番大事になったのでしょう。友達が結婚した時や子供が生まれたときには「おめでとう」と伝えつつ、嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り交じっていたと思います。
そして段々、友達は減っていきました。
唯一、今でも会って話ができるのは同じ病気を患っているMちゃんです。
Mちゃんは私の3つ年下で、同じ病棟に入院している時に友達になりました。
入院時から仲良くしてくれて、退院してからも病院で偶然会うと「体調が良くなったら一緒にランチ行こうね」と言ってくれて、退院から数年後に再会しました。
まだまだお互い "普通" ではないかもしれないけど、お互いに自分が出来ることを自分なりに頑張って生活しています。
他の友達に話したら甘えてるとか弱いとか怠けてると思われそうなことも、Mちゃんには話したくなります。
Mちゃんならきっと理解してくれるからです。
あまり友達と会うほうではないけれど、Mちゃんは定期的に遊びに誘ってくれるし、私もそんなMちゃんの存在がとても心強いです。
SNSはログアウトしたままだけど、これで良かったのかもしれません。
本当に必要としてくれて、本当に必要な友達が1人いてくれれば私は十分です。