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はっぴゐえんどを描けないから私は私を殺しました。


私がこんな感受性の持ち主だとも知らずに、好奇心が好きだなんて、付き合おうだなんて云いました。お友達なら永遠に付き合っていられるのになあ。今宵も話せず終いで日々が結ばれていきます。

何かの運命で外れた歯車は私の方に向かって来て君と会える機会を引き裂きました。その間、君から貰った言葉だけに頼って生活を成り立たせています。毎日君が呉れる命綱だけが崖から突き落とさないで居てくれます。ごおるでんういゐくなんて幻だね。

君のお家に初めて泊まった日、見た事のある映画を君の腕の中でみました。ひとりで受け止めた時は総てが苦しくてもう二度と見たくないと思っていたのに、君はその場面を見て「良い人達だね」と云いました。価値観の違いは感受性の違いをも生み、幸せな感じ方も出来るんだなと思いました。私は君と映画を見るのが楽しみになりました。

もしも、本当にもしも君が、私を殺したあの人達と同じ事をしていたらと毎日不安でいます。私の自己肯定感の低さが君の重荷になるくらいなら、私が私を殺したほうが余程良いのです。それでも毎日虚ろが心を巡ります。オンナノコと会っているのかなあ、だれかの代わりなのかなあ、遊ばれているだけなのかなあ、翻弄されているだけなのかなあ、と頭上で円を描いています。ぐるぐる。ぐるぐる。

私は君がどの大学に行っていたとか、どこに留学していたとか、過去の事しか知りません。私はいつも私の事ばかりを話しているから君の事を全然知る事が出来ません。君の名前さえ上手く呼べないのだからそんな資格は毛頭無いのかも。

はじめて手を繋いで歩いた日、少しだけ本当を分けて貰えた様で嬉しくて、泣いて仕舞いました。誰かの3歩後ろを歩く生活に幕を下ろせる事が何よりも幸せに感じたのです。君は何を考えていましたか。何も間違えていないと過去を肯定してくれるのですか。


私は君を信じて良いのですか。

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