20歳の時に知っておきたかったこと
考えや価値の多様性を知れる本
『20歳の時に知っておきたかったこと』
著者:ティナ・シーリグ
本のタイトル通り、この本を20歳の時あるいは今手に取り読むことができただけでも価値があるだろう
目次
❶価値を見いだす
❷キャリアについて、自分を見つめ直す
❶価値を見いだす
価値を見いだすためには、まず目の前にあるものではなく、自分の中にあるものから価値を生み出そうとすることもできる。
本文で特に面白い内容が、著者がお金の入った封筒を開けた瞬間から決められた時間までに増やすという使命を、いくつかのグループに分けた学生に課すというものである。
まず、きっとお金を見るとそのお金を使って何かを買い、そのモノを使いそこに付随するサービスで対価を得ようと考える人が多いだろう。私もこのことを読んで初めに思い浮かんだ内容がそうだった。
しかし、1番お金を集めたグループは全くお金には手を出さなかった。
何故だろうか。
それはモノがないと価値が生まれないと考えるからだとおもう。価値を生み出すためには自分のなかにあるものからでもいいということに気づける内容になっている。
❷キャリアについて、自分で見つめ直す
キャリアについて、自分について悩む人にオススメなのは第7章。
キャリアについての考え方に加え、質問が用意されているため、自分を見つめ直す機会をつくれる。
情熱とスキルと市場が重なり合う、スイートスポットを見つけることが、生活をより豊かにできるのではないかと本書には書かれている。
仕事と趣味を分けたい人。
やりたいことを仕事にはせず出来ることを仕事にする人。
趣味ややりたいことを仕事にしたい人。
世の中には沢山の考え方を持つ人がいるだろう。
そんななか、私がいいなと思った考え方が
中国の老子の言葉↓
区別をせず、何をやるにせよ、その道で卓越したものになることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。 (要約
まず、自分で区切ることをしない、という考え方もあるということにハッとした。
確かに、見る人によって様々な意見があると思う。楽しんで仕事をしていたら、遊んでいるように見えるかもしれないし、苦しくて辛そうにしていたら仕事だと判断するかもしれないと想像してしまうだろう。
新しいことに挑戦し続けることで、新たな意欲が湧いてくるのだと感じる。
最後に、この本は20歳という言葉がタイトルにあるが、いつ読んでも考えさせられる内容になっている。
こんな授業があったら、きっとワクワクするだろう。