馳せ合ってきました
12/04 01:50。まだ寝られない。
──今日という日に、わたしはまだ
なにかできるんじゃないかという気がして。
なんてね。これは
さみしくなったら名前を呼んで / 山内マリコ
の中の一文。そしてまさに今のわたし。
行ってきました!
なんだ、おたくのライブレポか、と思った方も
ちょっとだけお時間をください。笑
おたく人生長いので、
さすがにファン同士の繋がりもない場所で
曲の感想やらMCレポをする気はないよ(笑)
というか、明日(もはや正確には今日)、
9時から娘の幼稚園の生活発表会があるので
最終の新幹線に走り、
シャワーを浴びて洗濯回して干して、この時間!
でも、今日得てきた「なにか」を
明日のために寝ることだけに使うのが惜しくて
PCをカタカタさせてるわけです。
indigo la End も ゲスの極み乙女。も
一曲も知らないよって人にも、
とりあえずいい印象ないよって人にも、
楽しく読んでもらえたらいいなあというか、
わたしが推しのためにできることは
そのくらいかなと思うので(笑)
そういう心意気で書きます、プロのおたくなので。
レポはしないと言いつつだけど、
セトリくらいは載せさせて。
▶︎indigo la End
1. ワンダーテンダー (2015)
2. 渇き (2015)
3. 忘れて花束 (2016)
4. 冬夜のマジック (2017)
5. チューリップ (2020)
6. 大停電の夜に (2013)
7. 夏夜のマジック (2016)
8. 邦画 (2021)
9. 楽園 (2012)
▶︎ゲスの極み乙女。
1. crying march (2014)
2. はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした (2018)
3. マルカ (2020)
4. ドグマン (2020)
5. ユレルカレル (2014)
6. 某東京 (2017)
7. パラレルスペック (2016)
8. キラーボール (2013)
9. アソビ (2014)
10.アオミ (2018)
〈en.〉
1. ドーパミン (2021)
2. ルミリー (2015)
3. song3 (2014)
というのも、やった曲の紹介がしたいわけではなくて
いつもライブに行くたびに過去曲の多さに
びっくりしてしまうんだよね…
今回は、2バンドの「歩み」的なものを
テーマにしていたから特にっていうのもあるけれど、
それでもいつもファーストアルバムとかの曲を
ぽつんとセトリに入れてくるので驚く。
11年と9年バンドをやっていて、
その楽曲のすべてを作詞作曲していて
およそ10年前の自分の作品を
今の自分が認めてあげられるってすごいことだな
と、毎度思ってしまう。
わたしなんて何のプロでもないけど、
例えば10年前の自分のツイートとか
とても恥ずかしくて読めないと思うし、
こうして残した記事も10年後には
きっと目も当てられない。
だからライブで新しいセトリに出会うたびに
すごいな、と何度でも思い直す。
世界は広いのでそんなアーティストは
ざらにいるんだろうけど、
今のわたしは彼の曲しか聴かないので
彼の曲をライブで聴いてそう思う、それでいい。
そして大前提、今回のライブは
indigo la Endという4人バンド と、
ゲスの極み乙女。という4人バンド
の対バンで重複するメンバーは
Vo.&Gt.の我が推し川谷絵音だけ。
だから、今日のライブの出演メンバーは総勢7人。
楽器構成も、ステージ配置もまったく異なる
2つのバンドで、indigo la Endからのスタート。
これちょっと説明がいると思うのだけど、
世間一般的には多分ゲスの方が知名度はある反面
各種サブスクのリスナー数はindigoの方が多い。
要するに、は、察して。
indigoパートのMC中に
「indigoのライブ初めて来た人ー?」
と問いかける一幕でも
本当にパラパラとしか手が挙がらないほど
だいぶindigoファンに偏っていそうだった会場。
それが、転換が終わって
ゲス乙女。の一曲目が始まると、
まるでここからが本番と言わんばかりに
目に見えて高まる会場の熱。
びっくりしてしまった。
けど、わたしも傍目から見たらそうだったと思う。
Spotifyの再生時間はindigoの方が長いのに。
そのくらい、ぜんっぜん違うのだ。
我らが川谷絵音の振る舞いが、魅せ方が、人格が。
もちろん楽曲の傾向として
ゲス乙女。の方がノリのいいものが多かったり、
衣装とか照明もカオスな空間を演出していたり、
というのはあるのだけど、
いやさっきまでぼそぼそMCしてた人ですか?
と言ってしまいそうになるほど。
今日のライブの出演メンバーは、まるで8人だなと思った。
そう感じながらゲス乙女。パートの
前半を味わっていた。
3曲目ではイントロのあまりの色気に
息も絶え絶えになりながら。
でも、アンコールラストのsong3
indigo la Endのメンバーがギターで加わって
7人でのステージと、
さらにその後のバースデー催しの始終を見ていて、
やっぱり出演メンバーは7人だったなと、思い直した。
indigo la Endの川谷絵音と、
ゲスの極み乙女。の川谷絵音
が存在すると思ったけれど、
本当はそうではなくて、
indigo la Endとゲスの極み乙女。があるから
「川谷絵音」なんだな、と感じた。
思えば、それは当然今に始まったことではなくて
ゲスの極み乙女。のアルバム「好きなら問わない」
のあたりは2つのバンドがあることで
作ること、世に出すこと
を続けることができていた気がするし
自分の人格がひとつだけだと
紡ぎ出せるものに限界がある気持ちは
なんとなく、わかる気がする。
わたしは音楽のことはわからないし、
音楽以外のことでも彼の足元にも及ばないけれども。
そして、その「川谷絵音」を成している
「indigo la End」と「ゲスの極み乙女。」の
メンバーと、サポートのえつこさんみをちゃんの
8人に囲まれて音を奏でるその様子が
本当に今までに見た中で一番に
楽しそうで、幸せそうで、嬉しくなった。
途中で流れたメンバーインタビュー映像の中で、
ゲス乙女。のDr.いこか様が
「音楽が楽しいんだけど、ゲスの極み乙女。が楽しい」
と言っていて、
言葉にしたのは彼女だけだったけれど、
あのステージにいた全員が同じことを感じているのが
見ているだけであんなにも伝わってくるものなんだ
とも思った。すごく素敵なことだと思った。
あれ、最後はやっぱりおたくのライブレポに
なってしまった。笑
ファンじゃないから、と離脱されていたら
それは単なるわたしの力不足だね。
でも、これを今書こうと思ったのには理由があって。
川谷絵音語録の中でもわたしがかなり好きな方に入る
「時間と時間が口説き合ってゼロになるところを恋と呼んだ」
「ラムネのビー玉みたい 閉じ込められてるから美しい」
を今日あの場で聞いて、
やっぱり“コトバ”を仕事にすることを
諦めたくないな、思った。
アオミの、海と地平線の境目が曖昧になったような
淡いブルーの照明の中で、思った。
言葉を紡ぐことよりも、
言葉を摂取してひたすら愛でる方が向いてるな
なんて最近は思っていたけれど、
向いてる・向いてないなんてやらなきゃわからないし、
やらなきゃ一生「向いてない」し、
きっとやることで「向いていく」んだろうな
と。
国際フォーラム・ホールAを埋める光景を見て
たぶん嬉しいとか、それに類する感情を
抱いている人、を見て思った。
どんな立ち場でどんなステージだとしても
きっと、その光景に、その感情に辿り着くには
向いてなくても、誰にも認知されなくても、
自信がなくても、先が見えなくても、
ただひたすら作り続ける、やり続けるしかない
というか、
やり続けることから始まるんだろうな。
尊敬の先に“好き”があって、
普段は推しと称して茶化しちゃうけど
こうして影響をちゃんと受けることができるから
おたくはやめられないのです。
お誕生日おめでとうでした…!
33歳の彼から紡がれるものも楽しみにしているし、
それと同じくらい健やかに毎日を送ってくれることを
一ファンとして心から願ってます!だいすき!
12/4 03:21のわたしより。