跡
過去の影がいろんなところに落ちている。
雨粒の跡、
掠れた掲示板、
錆びた鉄、
建物の日焼けの跡、
踏まれでも育つ雑草、
ひび割れた地面、少し周りを見回しただけでもこれだけある。
形跡は私たちの周りにたくさんあって、その小さな跡たちが私たちが1人じゃなく、過去の誰かによって生かされていて私たちの生活が成り立っていることを教えてくれる。
だから、古びたものに愛着を覚え、廃れたものに人の影を見る。
日本で昔からある、ものにも命が宿っている、その考えは間違っていないだろう。
しかし、今科学的でないものは否定されそれだけで除外されてきたように感じる。
科学で証明され経ないものを証明したい。そして、化学的なものが上位ではなく、科学的でないものを尊重したい。
科学で説明されうるものは意外と少ないことを。