見出し画像

号泣でもできれば

号泣でもできれば私の中の澱は流れてゆくのだけど

私はひとりで泣くことができない

ベッドの上で小さく丸まってシーツを握りしめて

夜も明け方も、昼過ぎも夕暮れも、

それらの移り変わりをやり過ごすまでじっとしていることしかできない。

号泣さえできれば
あるいは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?