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異国料理はアトラクション

異国料理はアトラクションだ

ただ食事をするだけでは収まらない楽しさがそこにある。

ここでいう異国料理とは、インド・ネパール料理を始めとするパキスタン料理やスリランカ料理などのいわゆるカレーとかスパイスがふんだんに使われてそうな料理を出すお店のことを指している。
フレンチも異国だろうがなどという屁理屈はいらない。私はよくわからない国のよくわからない料理を食べたいだけなのだ。

「そもそも飯屋がアトラクションってなんやねん」

疑問に感じた人も多いだろう。
現代日本において飲食店内で食事をする際は基本的に以下の流れになると思う。

入店→席に案内してもらう→メニューを見て注文→食事→支払い→退店

しかし、異国料理店ではこれが通用しないことがしばしばある。
日々もてなされることに慣れてしまっている我々日本人はここで面食らってしまうので、ここで異国料理店のアトラクション要素を挙げていく。

①そもそも席に案内されない
店に入るとまず案内されることが多い日本。
しかしこういったところでは案内といってもテキトーに座ってとかその程度だし、そもそも案内されずにどうすればいいか困っている人も多く見受けられる。
仮にとりあえず座ったとしても店員さんは客が来たことに気づいていないこともあるから何かしらのアクションをこちらからしなければならない。異文化交流の始まりである。

②日本語が通じない
①でこちらからアクションを起こす必要があると書いた直後にコレ。
さすがに簡単な日本語は通じて注文くらいは問題なくできる所もあるが、たまになぜ日本でやっていけるのかわからないくらい話せない人もいる。

自分の場合、テイクアウトの注文をしておいた店で入店するやいなやレシートに書いてある4桁の数字を無言で見せられ金銭を要求されたことがある。
その後カード支払いと5000円札をめちゃくちゃ嫌がられて15分くらい待つことになったりもした(その間何語かもわからないテレビを見続けた)。

すごくマイナスな印象を受ける人もいると思うが、今自分がスリランカに来ていると思い込めば言葉が通じないのも納得できるだろう。
我々は料理を通じてプチ世界旅行をしているのだと思おう。
余談だが、インド系とかあの辺の国の人たちは ざ行 の発音が日本と違うのか「どーぞ」と言ってくれる時は「どーじょ」になりがちである。かわいいね。

③メニューに何が書いてあるかわからない
個人的に一番面白いポイントがコレ。
現地の言葉で書いてあるせいで何を頼むとどういうものが出てくるのか全くわからないことがある。
参考までに写真をどうぞ

訳がわからないと思う。アルファベットなのに英語ですらないせいで想像もつかない料理が多数ある。

1枚目のパキスタン料理屋はビリヤニはいつもあるがそれ以外のメニューがいつも違う。
いつも違うくせに何が出てくるかわからないので知らない文字列を見たらとりあえずガチャガチャ感覚で頼んでみる。だいたいカレーっぽい美味しい何かが出てくる。

2枚目のタイ料理屋はかっこ書きで説明を入れてくれているが本来の名前だけでわかるのはカオマンガイやトムヤムクンくらいだろう。
あとなぜかタイ料理屋の店員さんはすごく丁寧で優しい。少なくとも自分が行ったところは。

3枚目はフィリピン料理屋。
たまたま見つけたので入ってみたが「ん?ご飯食べるの?マジ?」みたいな顔をされた。
本当に何が書いてあるかわからないし何の説明もなかったので一番上のやつを頼んでみたら肉のガーリック炒めみたいなやつが出てきた。
多分この国はニンニクが好きなんだと思う。

この記事を読んでいる物好きな人には是非メニューに書いてあるよくわからないものを直感だけで頼んでみてほしい。
たまに本当に意味のわからないものが出てくるけどそれもまたアトラクションの楽しみのひとつなんだよ。

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