齋藤レイ

1998年生まれ | 芸術学科出身 | レイチェルとも呼ばれています。読むポッドキャスト的な気軽さを目指して、2週間に1本を目安に不定期に更新。

齋藤レイ

1998年生まれ | 芸術学科出身 | レイチェルとも呼ばれています。読むポッドキャスト的な気軽さを目指して、2週間に1本を目安に不定期に更新。

最近の記事

#3 セリーヌ・シアマ 『燃ゆる女の肖像』を魔女の系譜から考察する

 映画を観ていると、しばしばストーリーの展開とは全く関係ないような演出が不自然に挟み込まれることがある。そこには作品の主軸とはまた別の、作り手による何らかの意図が隠されているのだろうと想像されるが、その解釈のほとんどは鑑賞者の手に委ねられている。  そんなわけで今回は、セリーヌ・シアマの『燃ゆる女の肖像』を独自の視点で考察していきたいと思う。 1. 作品概要 「絵画のように美しいレズビアン映画」  本編を観ていない人なら、ポスターや予告編の印象からそう捉える人がほとんど

    • #2 続・自己紹介、あるいは好奇心の履歴書

       1週間以内に投稿することを目標にしていたものの、ゴールデンウィークに突入してすっかりペースが乱れてしまった。反省。  今回は前回の#1に引き続き、自己紹介編の後半を。前半はこちら↓ 4章 大学3年以降(コロナ後)  大学生活は楽しかった。多分、それまでに生きてきた中で最も豊かな時間を過ごした時期だったと思う。バイト先で不条理な出来事に遭遇したり、家族とギクシャクしたりということはあったにせよ、個性豊かな友達がいて、常に何かしら興味を持って取り組めるものがある環境はとても

      • #1 自己紹介、あるいは好奇心の履歴書

         継続的に文章を書くうえで、まずは内省すること/書き手として自分がどんな人間であるのかを外部に開示することが必要になるだろうと思った。あまり得意ではないけど、今回は自分自身の話を。  ここ何年か、学校や仕事以外の場所にコミュニティを見つけて人と知り合うことが多いのだけど、一度仲良くなると、改めて自分のルーツについて話す機会って意外と少ない。最近知り合った人たちの中には、本名や年齢を知らない人もちらほらいる。  そのくらいの緩さでも人との関係は十分に成立し得るけど、ここでは敢

        • #0 “読むポッドキャスト”的な何かを目指して

           ここ数年、テレビを見るよりもポッドキャストを聴いている。家事とか何らかの作業をしながら。あるいは散歩中とか、電車に乗ってどこかに移動している時に。  そういう時、耳に入ってくる音声は聴いているようで聴いていない。または、聴いていないようで聴いている。意識と無意識の狭間を行ったり来たりしながら、自分にとって心地よい、情報との距離感を常に保っている。あまり集中しなくても、そこにあるだけで何となく心の余白を満たしてくれるのがポッドキャストのいいところだなと思う。  以前から漠然