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ひとりでごはんを食べに行こう

ひとりでごはんを食べに行きたい。
そんなときは、ちょっぴり勇気と元気が必要だ。

チェーン店やファーストフード店は入りやすいが、居酒屋や個人店は入りにくい。

メンタルの調子がいいときは「ひとり最高ー!」って楽しめるけど
病んでるときは人目が気になってしまい、「寂しい人だと思われてるんじゃないか」と感じてしまう。

モーニングやランチならひとりで食べている人も多いが、ディナーとなると複数人で楽しんでいる人たちが多くて外食しづらい。

今日の夜ごはんは、とある商業施設の中のレストランフロアで食べることにした。
すべてのお店の前を通り、自分が今何を食べたいのかを考える。
最終的に、ドリア専門店と中華料理店の二択にまで絞られた。
もう一度、そのふたつのお店の前を通ってメニューを見て味を想像する。

うーん…決めきれないのでちょっとトイレに寄ろう。たまたま行きたかったし。
ふう。仕切り直してまた考える。
そうこうしてるうちに、30分以上かかってしまった。
かかりすぎだと思われるかもしれないが、優柔不断なわたしにとってこれくらいは通常運転だ。

お店の前でメニューをジロジロと見ていると、いらっしゃいませされてしまう危険性がある。
なので、じっくりと考えたいときはお店から離れたところでメニューをググる。
これは、優柔不断で人見知りのわたしがよくやる技だ。
こういうこと、しちゃうよね〜〜っていう仲間は、どこかにいるのだろうか。

ドリア専門店のホームページの写真を見ながら、ひとつひとつの味を想像して、自分が本当に食べたいドリアがあるのかを吟味する。
一番しっくりくるドリアはまだ決められないけれど、どれもおいしそうだ。

あれ?そういえば…
うち、今日お昼ごはんにドリア食べたんだった!
サイゼでランチメニューの「たらことエビのドリア」を食べたんだった!!!
まあでもドリアは連続で食べてもおいしいですし、お店も違いますし、ここのドリア専門店は(チェーン店だから、別店舗に)行ったことがあって、おいしいのはわかってるんです。
だから、入ってもよかったんだけど
さすがに夜は違うもの食べとくか…というのと、入ったことのないお店に挑戦してみてもいいかなという気分だった。

ほとんどの日は「いつもの」とか「おいしいとわかってる」とか「入りやすそうな」とかいう前置きのつくお店に入ってしまう。
だから、たまーにしかやってこない挑戦モードは、逃さないほうがいい。

というわけで、ちょっぴり勇気を出して
「入ったことがなく」「おいしいかどうかわからない」「入りやすくはない」中華料理店に、ひとりで入った。

結論から言うとおいしかったし、楽しかった。
つまり、今日のメンタルの調子はいいということだ。
ひとりで外食をして気分よく過ごせるかどうかは、その日の心のバロメーターにもなる。

お粥セットを頼んだ
点心もついてきた✌️

お粥は数年ぶりに食べた。
こんなにおいしかったのか…!と感動したし、量もちょうどよかった。

ドリア専門店を選んでいたらこのお粥に出会えていなかったと思うと、お昼にたまたまドリアを食べといてよかった。
そう思えるくらいに、中華料理店にして正解だったのだ。

自分は、基本的に食にあまり興味がない。
なので、いつもごはん選びにめちゃくちゃ迷うし、おいしく食べれるものが少ないから決まったパターンになりがちだ。
食も細いし、食べてるうちに飽きちゃうし、食事を楽しいと思ったことはあまりない。

甘いものも嫌いじゃないけど、そんなに好き好んで食べるわけじゃないから、半年以上前に買ったハーゲンダッツは今も冷凍庫の中で眠っている。
ストックしていたお菓子の賞味期限も気づけば切れまくっていて、ごめんねと思いながら捨てることもちょいちょいある。

そんなわたしが、今日のお粥セットをおいしく食べれたのだ。そしておいしいだけじゃなく、楽しかったのだ。

ごはんがおいしい。楽しい。
そして、ひとりでも大丈夫だと思える。
それだけで、こんなにも幸せだ。

だけど、そう思えない日もたくさんあった。
そして、ひとりでごはんを食べに行く勇気と元気がない日は、これからもきっとやってくる。

きっとやってくるけど、今日の「初めて入ったお店でひとりで楽しく食事ができた」という経験は、これからの自分のごはん屋さん選びの選択肢を広げてくれそうだ。

いや、それどころじゃなく、自分の人生までをも広げてくれそうな気さえする。
そんな大袈裟な…と思われるかもしれないが
たとえば今日のうれしさで、しばらく書くのを躊躇っていたnoteも久々に書けちゃった。

食事って、楽しいこともあるんだね!とか
ああ、やっぱり書くのって楽しいな〜とか
あれ、人生って楽しいな!?とか
そんなことを思えて嬉しい一日だった。

ひとりでごはんを食べに行きたい。
そんなときには、今日のことを思い出そう。


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