この世界が
藍色の息を橙のちっぽけな宇宙に吐き出した
色は混ざることなく、
孤独は消えることなく、
さみしさなんてものがあると
本当におもっているのだろうか
まっしろの光に蛍のちっぽけな命があたって消えた
命はもどることなく、
あかりは濁ることなく、
かなしいなんてことがあると
本当におもっているのだろうか
ひとりでよかった
誰とも交わらなくてよかったな
ひとりでよかった
誰にも愛されなくてよかったな
あなたは沢山の人に好かれていることだし
あなたは沢山の人を好いていることだし
私は誰にも好かれることなく生きて
誰にも好くことなく生きていくのよ
さみしさもかなしさもなくなるくらい
さみしさもかなしさも感じなくなるくらい
ひとりでよかった
待ち合わせもメールもだいきらい
この世界が生まれ変わっても、
私ひとりのままでよかった