群青
夏ってなぜこんなにも脳裏にこびり付いて離れないのか。離してくれないのか。僕はずっとここから離れたかったのに 君のことなんか嫌いだと胸に秘めた思いを吐き出す
もうすぐ秋が来る
日が短くなるのが目に見えてわかって、ときどき秋の風の匂いがしたりして 少しホッとした
夏が終わるのもそうだけど、時間がちゃんと過ぎているのがわかったからだった 季節を跨げること、生きていられること、君と目を合わせられること、あの日の約束に近づいていること こんなにも嬉しいなんて知らなかった、いや、久しぶりに知った
生きる気力なんてずっとないに等しくて やりたいことがあっても自分の力量は限られているのでただ目の前にあることをこなし、そのときその瞬間をたいせつにして、やさしさや思いやりを忘れず いつ終えてもいいように全うする、僕にはそれだけ、だ
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