魔物



7月には魔物が住んでいる、と常々思っていた

それはわたしの誕生月であるのもそうなんだけど
夏の始まりを予感させるからだった
どうしたって受け入れられなくて、息ができなくて、眩しいあの光が、地面を揺れる蜃気楼が堪らなく不快だった。



誕生日が苦手なのは、わたしを知っている人は知っていると思うが、自分が生きていることに罪悪感をずっと感じている上に自分が注目されてしまうのが嫌で 申し訳ないのと生きていることを一番実感してしまう日であるから、という理由
だけれど去年くらいかな、自分の周りの人に感謝する日にしようと決めてからは少し嫌じゃなくなった
わたし自身を見てくれる人、周りにいてくれる人、遠くから支えてくれる人、少しでもわたしという人間を知ってくれて受け止めてくれる人や関わってくれるひとたちのことを、わたしは異常なまでに大切に思っているからゆえにできることだと

みんなにありがとう、という気持ちを持ててからは少し、その魔物とやらから解放されたような気持ちになりました ある意味みんなのおかげでもあるので・・



それと、わたしは夏の蒼さに魅せられてしまったのです あの世界に見惚れてしまった

深い青がいちばんすきなんだけれど、あの夏の煌めきはこのときにしか見られなくて、思わずカメラにおさめたくなるし、見ていたくなる 自分もその世界に溶け込みたくなる
素敵な景色や環境にいると、自分もその世界の一部になりたいと思う節がある 気絶のときもそうだったけど。海に還りたいなぁ、と夏になるたびに思う もちろん、冬の海もすき 泳ぎませんけど


結局体調は悪くなるし良いことばかりではないけど、少しだけ、夏になるのがいつもよりほんのちょっとだけとくべつに思えるような気がしてる
これだけは言いたいんだけど、一番好きな季節は秋です



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