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「未来と今のつながり」

小さい頃の夢は、サーカスや優しい人になることだった。
その頃の私は、将来は世の中でよく言う「普通の人生」を歩んで行くと信じて疑わなかった。
普通に小中高大と進み、就職する、そんな未来を思い描いていた。

私が世間一般でいうところの「普通の人生」から外れてしまった、とはっきり感じたのは大学退学を決めた時だった。
それまでは、精神科への入院やいじめ、安心できない家庭環境等色々あったもののそれなりに「普通の人生」を歩んでいると思っていた。
だが、大学退学で全てが崩れた、と感じた。
新たな目標が見えつつはあったものの、やはり「普通の人生」から抜けてしまったという感覚はかなり苦しかった。
苦し"かった"、と言うより「普通の人生」から抜けてしまったという苦しさはまだ現在進行形で続いている。

ただ、苦しいながらも言えるのは、大学在学当時は想像していなかった未来が今訪れているものの、それは案外悪くない未来だ、ということだ。

大学を辞めたことで、失ったもの(学歴などの目に見えるものと、自信などの目に見えないものどちらも)はもちろんある。
けれど、得たものもある。

"環境を変えたり、離れたりする勇気も時には大切"ということを再認識出来たのも、得たもののひとつだ。

(ここでは長くなってしまうからその話はまた今度にしようと思うけれど、)初めてその勇気の大切さに気づけたのは家から離れるという勇気を出したことで症状含めた諸々が快方に向かった経験からだった。

そして、今回大学を退学したことで二度目の気付き(そのような勇気も時には大切、という気付き)を得ることが出来た。

「普通の人生」を歩んでいくと信じて疑わなかった頃の私からしたら、全くもって想像できない未来を今の私は生きている。
多分、これからも私の想像できない未来がたくさん待っているのだと思う。

どんな未来が待っているのか、不安が大きいが少し楽しみでもある。
今、この瞬間が"想像していなかった未来"に当てはまっているけれど、案外悪くないと感じることが出来ているからだ。
きっと、未来というのは想像の範囲を越えることが多いのだと思う。
そして、良くも悪くも今の私の過ごし方、生き方が未来に繋がっている。
想像していなかった未来が訪れた時に"案外悪くないな"と思えるためにも、今を大切にしていきたいと思う今日この頃だ。

#想像していなかった未来

#普通の人生
#環境を変える勇気
#未来と今のつながり

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