節電したら何かくれる?
「電力需給逼迫警報」なるものが発動された。
先日の地震で東北から東京へ供給していた火力発電所が停止している上、季節外れの寒波到来で電気の需要が急激に増えるかららしい。
こういう時の日本人の集中力と団結力はすごい。
テレビもラジオもネットまでも、節電!節電!で一色だ。
「今日は照明を落として放送しています」というスタジオから
小さい子供が3人いる主婦が「いつもは洗濯機を3回回すところを今日は1回にしました!」
年金生活のお年寄りが「家にいると暖房をつけてしまうので図書館にでも行きます」
まん防が解除された飲食店が「今日から再開ですが暖房と照明を落とします。しかたないですね」
まさに、欲しがりません勝つまでは状態。
そのおかげかどうか大停電はまぬがれたが、これでいいの?
日本人は、危機に貧した時に末端の人間まで一致団結してどうにかしてしまうところがある。
今回で言えば個人で損失をかぶってまで節電に協力するのだ。
でもその損失は個人が負うべきものなのかな?
節電なんかしなくていいよ、してもいいけど被った損失は請求しよう。
本来なら電力不足にならないよう国や企業がシステムを見直すべきなんじゃないの?
国や企業は損失を被ったわけじゃないから「あれ?意外と大丈夫だったな、じゃあこのままでも大丈夫だな」って。
喉元過ぎれば熱さ忘れ、システムは改修されず、技術や社会の進歩は止まったままになっちゃうよ。