阪大准教授のセクハラと「不祥事」

 今日付の新しいニュースです。内容は、学生にセクハラをはたらいた大阪大学の准教授に処分が下ったというもの。先日の情報漏洩もあり、少なくとも私の見えるツイッターユーザーは「不祥事w」という反応が多かったです。
 しかし、私は今回の出来事を「不祥事w」と笑う気にはなれず、なぜそう思ったのかを考え気づいたことを、こうnoteにつらつらと書き下ろそうという所存です。

 結論から言うと、今回の出来事は①苦痛を受けた明らかな被害者が存在し、②私たちが第三者であるということがそのおもな理由です。

 ところで、こういうものがあります

 とあるユーザーの、阪大の不祥事をまとめたツイートです。こういうふうに「不祥事」と形容される出来事はいろいろありますが、①と②を両方満たしているのは、「実験爆発」「試験問題採点ミス」、あとは裁量によりますが「警備員盗撮」がそうです。それ以外のものは基本的にどちらかを満たしていません。(と私は考えます)
 「実験爆発」に関しては、どの事例かはわかりませんが、調べて出てくるやつは死亡者や重傷者が出ています。
 「試験問題採点ミス」に関しては、補償慰謝料が払われましたが、受験生の人生に1年の誤差が出ています。
 「警備員盗撮」に関しては、撮られた学生自身が自覚していなくても、撮られた映像が不利益に扱われています。
 これらを知った当時の私の反応は少なくとも今回noteを書いている私とは違うものでしたが、今改めて見返すと、これらもなかなか笑えません。

 今回の出来事に話を戻します。今回の出来事は阪大内部で起きた「不祥事」ではありますが、准教授も被害者である学生も、個人レベルでは、私たちからしたら共に第三者です。その第三者間で行われた犯罪行為に対して「不祥事w」と笑えるかというと、今の私は笑えません。
 ここで、”犯罪行為”と出てきましたが、おそらくこれが今回の気づきの一因でもあったのだと思います。「試験問題採点ミス」の時は私も「不祥事w」と笑っていた記憶があります。(「警備員盗撮」の時のことは覚えていません)
 ですので、今回、改めてこれまでの自分を見直す良いきっかけになれたのかなと思います。

 ここまではあくまでも私の話です。わざわざnoteにまでして伝えたかったのは、①と②を満たしてないやつだけお前らも笑えとかそいういう話ではありません。この基準はあくまでも今回の私の気づきに対する整理に過ぎません。
 むしろ伝えたいのは、「不祥事」を阪大の一種のアイデンティティとしてそれを求めるあまりに、そこで実際に何が起きて自分がそこにどう関わっているかを深く考えることなく、ただ阪大に関連した「不祥事」を見つけると脊髄反射的に「不祥事w」と笑うようになっていませんか?ということです。別に態度を改めろなんて言っていませんが、私の気づきを共有することで他の誰かのなんらかの気づきも促せたらなと考えています。

 以上です。駄文

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