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Jimmy Chooトート修理レポとうわごと(大草直子になりたい)
私はめちゃくちゃ大草直子が好きなんですけど(唐突)、2022年の夏は腐るほどこの動画を見てた。
なぜなら、ずっと狙ってたコイツを大草直子がレポしているから……‼️
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Jimmy Chooのキャンバストート。黒。お値段およそ6万。
今思えば6万のバッグなんてそうそうびっくりする価格でもないけど、当時の私にとってはすっげ〜〜〜憧れだった。
どこで出会ったのかはわからない。
当時は雑誌購読者じゃなかったから、多分ネットの海を彷徨って見つけたんだろう。
私が高校生で、まだ田舎の片隅にいたころにこの鞄の存在を知って、それからずっとかわいいなかわいいなと思っていた。
このトート、当時はなんせ人気で(Jimmy Chooで10万以下なんてみんな買うに決まってる)(オタク女が団扇を入れるためにこぞって購入してた)、在庫がなかなか見つからなかった。
入荷して完売してを繰り返してて、お年玉(なお親戚一同とは絶縁済みのため実質はお小遣いである)とか合格祝いに医者からもらったギフトカードとかで軍資金自体はあったんだけど、計2年間、みすみす機会を逃し続けていた。
そんな中晴れて上京し、バイトも始めて……忙しい大学生活の傍ら、ふと思い出して公式サイトを見てみれば再入荷の文字が。
飛びつくように新宿の百貨店に電話をかけまくって、無事新宿高島屋でお取り置きをお願いできた。転がり落ちるようなスピードだった。
当時は「金のかからない」「従順な」「飯炊いて待ってるだけの良い子」であれば「男に」「愛される」と信じて疑わない馬鹿で清純な18歳のガールだったから、心躍る反面、少し不安もあった。
ブランドバッグ持ってたら嫌な女かな、とか、「そういうの興味ない」って感じの女の子の方がモテるかな、とか、今思えば馬鹿馬鹿しく、そして悲しいほど切実なことが気がかりだった。
だからおそるおそる当時付き合ってた男に公式サイト見せて、夫の金を使う専業主婦さながら(勿論自分の金だし、なんならその男の飯代はなぜか飯炊き女の私が出してた。返せよ)「これ買っても良い?」なんて聞いたら、そいつも偉そうに「良いじゃん、似合いそう」っていうから、馬鹿で世間知らずの私はなにか許された気になって、翌日ホクホク笑顔でお迎えに行った。
そんなお伺い、立てるべきじゃなかったのにね。
そんなこんなで2022年の夏に購入してから、ほぼ24時間365日過ごしてきたこのトート。
通学にバイトに観劇にと振り回しまくって、そこでのあらゆる私の醜態と黒歴史を共に過ごしてきたせいか、結構みっともなくなってきた。
大雨の中このトート一つで男の家から放り出されて、ガン泣きで一緒にびしょ濡れになったりもした。
トートひとつで旅行中、ブチ切れて男をこのトートでぶん殴ったりもした。
多分こういうこと繰り返してたから異様に汚れてるんだと思う。色んな意味で。
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黒いキャンバスだから色が抜けて、四隅や変な皺が赤っぽく色落ちしてる。
裏面の擦れ、特にやばい。
都内家賃3万円台のボロアパートの壁は気にしないでください。
あと写真ではわからないけど持ち手の皮のベタつきと加水分解がおきてて、炎天下の中白い服着てると溶け出した(?)色素が服について汚れます。
(ジミーチュウでこれかよ……とはならないでください。私の荒っぽい使い方のせいです。多分)
ずっと修理したいな〜クリーニングしたいな〜キャンバスのリカラーってどれくらいかかるのかな〜と思いつつも薄汚れたジミーチュウを代名詞がわりに構内を闊歩していたんだけど、ある時知り合った素敵な男の子に、
「先輩ずっとジミーチュウのトート使われてますよね。ずっとおしゃれな方だなと思ってたんです」
なんて言われちゃって、流石にこんなに薄汚れたものを他人に見せ続ける訳にはいかないと思い、本腰を入れて修理業社を探し出す。
しかしいかんせん、キャンバストートの修理を請け負ってる業者が少ない。
最初は京都の黒染め関係の業者を見てたけど、レザーパーツやスタッズがついてると受け入れてもらえないみたい。
そこからハイブランドバッグのリペア業社にシフトしたものの、どこもレザーばっかりでキャンバス事例が少ない。
そんな中見つけたのがこの業者さん。
エルメスのガーデンパーティーとか、プラダのカナパとか、キャンバス素材の事例も豊富だし、なにより安い。
かなり大きめなジミーチュウのトートで9,900円。中々この価格はない。
ちなみに、レザーでも同じ価格設定みたいです。ありがたいね。
実際のところは修理代¥9,900に加えて埼玉の工場までの往路はこちら負担なので➕¥1,000ちょっとの合計一万くらいでしょうか。
あと納期が異様に早い。
おかしいくらい早い。
申し込みした日の午後にすぐ受理の連絡があって、即日都内から発送。
大体翌日くらいに工場に着いたのか、そこから色々と確認事項のやりとりがあって、割とすぐに作業開始のご連絡。
大体一週間前後で全て完了しました……。
都内近郊なのもありがたいですよね、安心感があって。
こんな感じであまりにも安い‼️早い‼️旨い‼️の三拍子だったので、正直仕上がりは期待してなかった。
ある程度誤魔化せばいいかな〜ロゴ部分あんまり汚れてないといいな〜という程度。
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ん!? なんかめっちゃ綺麗になってないか!?
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白い埃はきにしないでください。
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だいぶ綺麗になりました。
流石にシワが伸びたりとか、フチのくたくたした感じがなくなった訳ではないけど、全体的に均一になって、まるで綺麗にファンデをした後のように印象が整った。
綺麗になりました。
全体が綺麗になったから逆にエンボスロゴのひび割れや汚れが気になるようになったけど、多分元々の汚れだし至近距離でガン見しなけりゃわからないからセーフ。
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ピカピカのステラのファラベラと並んでも遜色ないですね。
こう並ぶと私の鞄の趣味がわかりやすい。
(バッグと碧棺についてツラツラ話している記事はこちら)
ただ、こうしてお直ししたはいいものの、多分これからジミーチュウを使う機会は多くはないだろう。
今回は更に使うためのメンテナンスというよりも、死化粧のようなつもりが強かった。
購入から訳2年強経って、ライフスタイルもだいぶ変わった。
元々大学やバイトなどデイリーに大荷物を運ぶためのバッグだったけど、もう3回生になって分厚い辞書もパソコンも持ち運ばなくなってきた。
うちは極貧国立大学だから荷物掛けもなくてバッグは基本地べたに直置きだし、服装もどんどんカジュアルになって、大学でキラキラしたい✨というよりはもう揉め事を起こさずに静かに行きたい……卒業単位を何が何でも取りたい……というマインドになってきた。
あとは単純に、デイリーなお出かけにはミニバッグで十分で、大学以外のプライベートでこれだけの大きさの鞄を使う体力がない。
ジミーチュウはかわいいけど服を選ぶし、マッチする綺麗目な服を着る時にはキャンバス地とサイズ感がカジュアルすぎてオケージョンにそぐわないことがある。
服のシルエットも、オーバーなアウターにミニスカートとかの上重心なコーデならしっくりくるけど、細身のデニムとかのボディラインを強調する服装だと、この正方形のフォルムが少し野暮ったくなることがある。
前は観劇とかオタクイベントのときにペンライトとかパンフレット・フライヤー類入れられるから使ってたけど、もうグッズも持って行かない2階席しっとりオタクと化したし、フライヤーもどうせ帰ったら捨てるから……。
通勤用以外でディオールのブックトートとか大きめのブランドバッグ買おうとしている人は一旦考えた方がいい。
ブランドのミニバッグ✖️体にクタッと馴染む薄手のコットントートが良かったりしますよ。
(このスローブのお姉さんがやってる組み合わせかわいい〜😇)
今後は一泊用の旅行とかの、特別なリゾート的な用途でちょっとずつジミーチュウは可愛がっていければいいかなと思います。
諸行無常ですね。いずれファラベラも、タンペートにも、手が伸びなくなっていくのかな……。
今大草直子は何を持っているのかインスタをチェックしたら、バーキン持ち回しては京都のCasa Valextraにお呼ばれなどしていた。
な、なりて〜〜〜〜〜‼️‼️‼️‼️(地団駄)