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推しの好きなところ

最初は推しのどんなところも大好きだったのに、知れば知るほどその時の気持ちを忘れてしまったりする。
嫌なところが見えてしまったり、「なんでこの人のこと好きなんだっけ」って考えてしまう日もあるだろう。

ただ顔がいいとか声がいいとか、そんな簡単なことじゃない。
それだけでつらいことを乗り越えられるほど、私のような限界拗らせオタクの推し活は甘くない。


ここから先は私がただ推しへの愛を綴るだけだが、いつもネガティブな記事しか書かないからたまには許してほしい。


私は推しの活動も顔も体も声も存在も細胞すら全部全部何もかも大好きだし、この地球上に推しの戸籍が存在していることに感謝してもしきれない。

でもそれとは別に、推しのことを人として尊敬している。
どこか少しでも人として尊敬できる場所がないと長く好きでいるのは難しい。

目の前のことを真面目にこなして、毎日たくさん考えて工夫して、活動に対して一生懸命で、年齢を重ねてもどんなに数字が伸びてもそこで満足せずに常に何かを学び、必死に上だけを見ている。

繊細で完璧主義でプライドの高い彼は、それが時に私たちの想像を遥かに超えるほどの重圧に感じることもあるだろう。
自分で自分の首を絞めて生きづらくしているなと第三者から見てもそう思うことがある。

決して器用な生き方とは言えないだろうが、私は彼のそういうところが好きだった。


私たちファンに見せる顔が素の彼かと言われたらそれは違うと思う。
がっかりさせないように、少しくらい無理をしてでもある程度キャラを作って会いに来てくれているんだと思っている。

だから私が好きな部分も、もしかしたら作り上げられた偽りの姿なのかもしれないが、それでも私たちの前ではキラキラした夢のような時間と幸せを与えてくれる推しが好きだ。

もうこんなに好きだと推しが何をしても大好きだし、推しの行動や思考の全てに価値があって、心からありがとうと伝えたい。
そして私が頑張る理由、生きる理由になってくれていることにも感謝したい。


推しは存在しているだけで私にたくさんのものを与えて生きる希望をくれるのに、こちらは推しに何かを与えたり暗闇から救い出してあげることはできない。

お互い深い部分には触れないし触らない。
それが推しとファンの関係だ。

それでもこの関係ができるだけ長く続くように、私は必死に推しを追いかけるし好きの気持ちを伝え続ける。


この世のどんな存在よりも遠い存在の推しが好きだ。

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