わかってるのに、わかってるけど
推し活をしていると頭と心が矛盾して感情がぐちゃぐちゃになる日がほとんどだ。
頭では十分わかってるのに心が言うことを聞いてくれない。
いくら自分に言い聞かせても心は素直で、溢れる推しへの想いを止めることはできない。
わたしたちオタクが毎日病むほど推しのことを想って好きでいても、推しはわたしたちのことをこれっぽっちも好きにはなってくれない。
推しのことが特別で1番大事な人だったとしても、推しはわたしたちのことを特別大事にはしてくれない。
活動する中で感謝している存在、支えてくれる存在なのかもしれないが、結局それ以上でもそれ以下でもないのだと思う。
というか、ファンと推しの関係でそれ以上を求める方がおかしいのだけれど。
これは極論かもしれないが、推しにとって活動は食べていくための「仕事」だから、その推しの活動を応援させていただいているわたしたちオタクの存在意義なんてものは所詮金だ。金でしかない。
そしてその次は、あえて言葉を選ばずに言うと承認欲求を満たすための道具といったところだろうか。
推しに時間や大金を使っても使わなくても推しにとってはファンの "みんな" という括りにされる。
熱心なファンはちょっと揺すれば沢山お金を落としてくれるから、お手本のような甘い言葉を囁くしファンサもするし弱いところを見せて甘えたりするだけだ。
実際にわたしの推しがファンをどんな風に思っていてどれくらい大切に思っているかなんて知らない。
推しがお前らは金だ道具だと言ったのか、そう感じさせたのかと聞かれたら別にそうではない。
ただ、どうしてもマイナスに考えすぎて卑屈になってしまう。
勝手に推しているのはわたしたちの方だから、推しに見返りを求めちゃいけないのはわかっている。
そして見返りを求めるようなファンが1番厄介で害悪で推しに嫌われるってこともわかっている。
頭では全てわかっている。
痛いほど理解している。
でも、わたしたちオタクは推しに感情という感情全てを握られて簡単に揺さぶられて軽率に死にたくなったりして推しのことを考えて枕を濡らす夜があるのに、推しは絶対にわたしたちオタクに対して同じような感情を抱いてはくれない。
ふと我に返った時に、この終わりのない一方通行がとてつもなく苦しくなって好きでいることに疲れてしまう。
同じだけ愛してよ大切にしてよ特別な存在にしてよなんて推しには言えるはずもないのだから、心の中で密かに思うだけは許してほしい。
同じだけの愛を返してくれることはないとわかっていて、特別な存在になれないとわかっていて、それでも健全に推しのことを大好きでい続けることは難しい。
もちろんモチベがなくなることもある。
実際にわたしも推しの配信やツイートを楽しく見れなくてコメントができなくなったり、新作の動画がアップされていても感想が出てこなかったりする日がある。
むしろそっちの方が多いかもしれない。
だけど推しは毎日わたしの好きを更新してくる。
絶対にがっかりさせないし、心を掴んで離さない。
きっと毎日ドキドキさせてくれて常にワクワクを与えてくれる推しは良い推しなんだと思うし、なんだかんだ言ったって大切にしなきゃって思っている。
例え同じように大切にされなくても。