自戒

高校生の時,私は常に理想を追い求めていて,現実とのギャップに常に苦しんでいた。また,常に物事の本質とは何であるかと考えていた。世の中に絶望し,人間不信で尖っていた。また青臭い夢を持っていた。しかし大学に入り,いつの間にか享楽的で刹那的なその辺にいる人間に変わっていた。今楽しければいいと思ってしまう自分がいる。もちろん否定するつもりはないが,あの頃は(年寄りくさい),苦しくて苦しくてでも生の実感というものがあった。今はふわふわしていて軸がなく,生の実感はなくただ現実逃避をしているだけだ。昔の自分には戻れないということがただただ悲しい。大学生活,私はこんなことがしたかったのだろうか?飲んで遊んで,最後のモラトリアム期間を謳歌して。

私は,空っぽな人間になりたくなかった。典型的な大学生を嫌悪していたのにいつの間にか自分もなっていた。何かを成したかった。でも,夢が大きすぎて始める前から絶望して,自堕落な生活を送っていた。

でもそれで良いのだろうか。就職してありきたりな社会人になって,何も考えず仕事をして,気づいたころにはもう遅くて,いつの間にか死んで。結局人間は死ぬんだから,やりたいことをして後悔のないように生きたい。

でも,やりたいことが明確になくて,訳が分からなくなってしまっている。芸術家になりたい?研究者になりたい?でもそれは結局他者から承認されたいだけなのではと思ってしまい,淀んだものに見える。

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