読書感想:アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』
はじめに アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』は1952年に出版されたSF小説の古典的名作です。日本語訳は複数あるみたいですが、僕は早川書房の福島正実さんの訳で読みました。この作品を初めて読んだときは「凄いものを読まされた」と大変衝撃を受けました。70年前の作品ですが、とても面白いのでスラスラと読めます。
あらすじ 時代は米ソ冷戦のさなか、アメリカとソ連の天才科学者たちが宇宙開発競争でしのぎを削っていたところ、人類をはるかに超えた知性と科学技術を有する宇宙生命体・オーバー