西村賢太ファンなら気付いてるかもしれないこと
さっき「小銭をかぞえる」を読み返してたら、
貫多が同棲中の女に金を借りようとしてるシーンで、
ってのが出てきて、
「稲垣潤一って芝公園六角堂跡で言ってたやつじゃん!西村賢太って自分が稲垣潤一のファンなんじゃないの?」
と思い、西村賢太なりの脚色なんだろうなとか考えたりして、「芝公園六角堂跡」を引っ張り出してみたら、
ってズバっと書いてあった。「芝公園六角堂跡」もかなり前に読んだから、ここまでダイレクトに書いてるなんて忘れてた。というかもはや知らなかった。
多分初見の時はふーん、なんかそういう作品があるんだなーってくらいにしか思わなかったんだと思う。
僕は今回奇跡的に「小銭をかぞえる」→「芝公園六角堂跡」の流れでこの関係性を見つけたけど、超コアなファンとかは「芝公園六角堂跡」でこの内容を読んで、過去作全部漁って稲垣潤一の名前を見つけてたりするんだろうか。だとしたら相当キてる。
西村賢太は私小説書きだからこうやって急に10年くらい前の過去作が作中に登場したりするのも面白い。
こんなことに気付いて喜んでるのは相当なファンだけだと思う。
でも気付いちゃって嬉しかったから記事にしちゃった。
ではまた。