時速36kmというバンドについて
時速36kmという東京江古田出身のロックバンドがいる。
激しく力強く鳴り響く、それとは裏腹に繊細さも感じる。彼らの歌詞には表現しがたい日々の鬱屈、生きることや生活を示す様子が描かれている。
私はそんなバンドに強く惹かれている。
バンドを批評する者の中には「最近のバンドは中身の無い歌詞ばっかり」「最近流行りのありきたりな8ビートだ」なんて意見もある。
時速36kmはそんな意見を打ちのめすほどの実力を持っていると思う。
生活や鬱屈とした感情をこれほど忠実にメロディに乗せられるバンドはいない。
私が求めている理想のバンドの形であり、強く影響を受けた。気付いたらそれしか聴けなくなっていた。
ただ、音を乗せた音源でなく、歌詞のメッセージ性、表現法が只者ではない、改めて実感する。
私は今日も彼らの作る音楽に救われている。
これからも聴きたい、強く期待をしているバンドである。