見出し画像

2021.12.4 cali≠gari 「TOUR 15 FINAL -ジュウゴノヨル…高音域がカリ≠ガリする。-」 @LINE CUBE SHIBUYA


1年9ヶ月ぶりに ライブに行ってきたよ〜(野田クリ風)


コロナ禍に入ってしまってから遠い存在となってしまっていたライブに、やっと!やっと!!やっと!!!行くことが出来ました。

久しぶりのライブはcali≠gariでした。ニューアルバム『15』の発売にあわせたツアーの最終公演です。

ところが、その肝心のアルバムが発売されたのは、ツアーファイナルの3日前。笑

私はフラゲ出来て、11月30日には手に入れられたので、そこからアルバムをひたすら聴き込む日々が始まりました。

感想は、これはライブやばいぞ?!というアルバム。このご時世に、コール&レスポンスをテーマ?にしたアルバムを出しちゃうcali≠gari、ドS〜〜〜!。

でもそんなエネルギッシュなアルバムこそ、今のご時世に必要だと思えるような、超名盤です。マジで。

そんな名盤を引っ提げたツアーの最終公演は、1度は行ってみたかった旧渋谷公会堂、現LINE CUBE SHIBUYAで行われました。

画像2

巨大ブラウン、可愛いね。


ライブが始まる前のドキドキ感……コレだよコレ!と思いましたね。なんなら初めてライブを観に行った時と同じかそれ以上に緊張してたかも。

10分押しで始まったライブ(時間が押すのも、cali≠gariのライブに来たんだなと実感出来た瞬間だった。笑)。

青さん、サポートドラマーの眞屋さん、サックス奏者のyukarieさん、研次郎さん、石井さんの順番で登場。

青さんが出てきた瞬間、もう既に本当に来れて良かったと思った。青さんの髪型、武道館の時みたいにホワホワで可愛かった〜。

1曲目は「一つのメルヘン」。先行配信で一足先に聴くことが出来ていたこの曲、私大好き……。

タイプ的には「落花枝に帰らず破鏡再び照らさず」に似た感じだけど、今までにないようなニュータイプの曲で、この曲を聴いた時点で『15』はやべえアルバムだぞという予感はしていました。青さんのボツ曲から拾い上げて手を加えてくれた石井さんありがとう……その選択は大正解です……。

この曲で驚いたのが、サポートドラマーの眞屋さんのドラム。

アルバムの中で眞屋さんがドラムを叩いたのが、この「一つのメルヘン」と「ケセ」と「鐘鳴器」の3曲で、もうこの3曲に関しては眞屋さんが自らのものにしている気がした。

3曲以外の曲も、なんとなく緊張感が伝わってはきたけど(大きなステージに立つのは初めてだったらしい。青さんが父兄参観の気持ちで温かく見守ってと言っていた。笑)、正確でかつ心臓にズシンと響くようなドラムを叩く良いドラマーさんだなあと思いました。

眞屋さんはまだ22歳とのこと!私より若い……。若い人が活躍しているところを見ると、私も確実に歳をとっているのだなと思う……。ずっとニコニコしていたのと、青さんに話しかけられて「あ、はい!」って元気に返事をしていたのを見て、めっちゃくちゃ可愛いな?!と思った。青さんが「逃がしてなるものか」って言う意味がわかります。笑

あとはもう言うまでもないけど、研次郎さんのベースはすごすぎて最早どうなってるんだ?笑

2曲目は「裂け目の眼」。青さんが「さ・け・め・の・めっ!」って言って某め組のひとのポーズをしていたのがキュートでした。思わず一緒にやってしまった。

研次郎さんと石井さんが作曲ということで、メタルというかパンクというか、曲調から歌詞からとにかくバチバチな曲。初っ端"パンクなどではないのです"って言ってるけど。笑

この曲の歌詞で"天プラかお前は"というところがあるのですが、歌詞が判明するまでの間「天ぷら……?」と話題になっていたらしい。そのことを知ってから、私もそこに引っかかるようになってしまった。笑(天プラの元ネタはザ・スターリンとのこと)

続いて「腐った檸檬」。この曲ライブで化けるな〜と思った。暴れましたね。

青さんにとって、レモンは青春の象徴だと仰っていましたが、この曲で暴れている最中がまさに青春という感じでした。青春はいつだって取り戻せるものですな。

石井さんから"馬鹿!"と罵られるの最高だよねえ(は?)。

4曲目は「まほらば憂愁」。石井さんは華麗に暴れておりました。やっぱり既存曲もお強いcali≠gariさん。賞!賞!賞!賞!って一緒に叫びたかった〜。

その次に、この曲が来た瞬間に私は天を仰ぎました。大好物「落花枝に帰らず破鏡再び照らさず」。

なんか私が行くライブで演奏する率が高い気がするな?!(ゆーて2回目)。アルバム曲が中心になるであろうライブの、数少ない既存曲枠にこの1曲を選んでくれたことに感謝しかない……。

石井さんがこの曲はもっとやった方が良いって言っていたし、私もマジでそう思います。私はこれからもこの曲を背負って生きていきます(?)。

6曲目は「嗚呼劇的」。この曲も不思議な魅力がありますよね。タイプ的には「颯爽たる未来圏」みたいな感じかな。今回のアルバムが全体的にそうなのですが、青さんのギターがめちゃくちゃ映える曲だと感じます。

構成も面白くて、サビで始まってサビで終わり(実際サビなのかは不明)、曲の最中には同じメロディーがないんじゃないかな?そういう構成も、言葉で表すには難しい不思議さを醸し出している気がします。音楽ド素人だから言葉に出来ないだけかもしれないけど……。

この曲もいつか生で聴きたいと思っていた!7曲目は「虜ローラー」!!!。

再録前の浮遊感漂う「虜ローラー」も好きなんだけど、再録されたポップな「虜ローラー」もまた好きなんですよね。

曲中ずっとハッピーでいられる。手を振るフリも楽しい。yukarieさんも優雅にお手振りをしててお美しかったです。

この曲も本来コール&レスポンスで盛り上がる曲だから、声出せないの大変だったな……。

お次は「ニンフォマニアック」。

cali≠gariの曲の元ネタとかパロディーとかが全然わからなくて、調べてやっと知ることが割と多いのだけれど、「ニンフォマニアック」は何故か知っていたんですよね……。ラース・フォン・トリアー監督の映画ですよね。

研次郎さんが作詞作曲両方やるのって初めてですかね?クレジットを見てとても驚きました。

研次郎さんの個性が出ていて、いかにも研次郎さん曲だなって思います。やはりどこかメタル魂が込められている気がします。笑

9曲目「鐘鳴器」。「かりりよん」と読みます。cali≠gariを好きになると、文学の知識が身につくので良いです。そういった点でもオススメです。笑

『15予告版』の中で1番好きな曲だったので、ライブで体感出来て嬉しかったな〜。欲を言えば、拡声器使って欲しかったけど。推しが拡声器使ってるの大好きマンなので。

ふと気づいたのですが、石井さんと研次郎さんが2人で作曲した作品が割と好みなのかもしれません。「とある仮想と」とかね。研次郎さんのメタルを石井さんがいじるとこんなにも独特の世界観が生まれるのですねえ。

10曲目は「そして誰もいなくなった」。

『15予告版』を聴いたばかりの頃はあまりピンと来ていなかったけれど、気がついたらふとした瞬間に頭に流れるのはこの曲になっていました。青さんが書く歌詞は、心にグサグサ刺さる。

続いて、ライブでは久しぶりらしい「ギムレットには早すぎる」!

たぶん何も知らなければめちゃくちゃ驚いただろうけど、アルバム発売記念配信で研次郎さんがイントロを口ずさんでいて、すぐにわかってしまったため覚悟は出来ていた。笑

この曲はSATOちさん(元MUCCのドラマーで、この曲のドラムを叩いている方)のイメージが強くて、ウルッとくる曲ではないはずなのにきてしまいました。眞屋さんの叩くギムレットも素敵でしたよ。


11曲目までノンストップで演奏した後、初めてのMC。

青さんが一生懸命喋っているのに、石井さんと研次郎さんは15の坂(ツアーフラッグ?が登れる仕様になっていました)で自由奔放に動き回ってて笑った。それに対して「おうちにお帰り〜」と青ママを発動していたのも、結局3人で坂に寝っ転がってたのもめちゃくちゃ笑った。仲良しかよ……。

「声が出せないとレスポンス出来ないよね?どうするの?」という研次郎さんの問いに「体で表現するのよ!」と青さんが答えていたので、そこからはさらに身体全体でレスポンスを頑張りました。

MC明け一発目の曲は、レスポンスが楽しい「マグロ」。たしかこの曲を2002年の渋公公演で一発目にやったんですよね?年の時を経て同じ曲を同じ場所で演奏するなんて……エモいね……。

ぐーるぐるーぐるぐるぐるるーぐるのフリをちゃんと出来たの初めてかも。というのも、目の前のガリストさんが完璧にやっていらっしゃって、そうだったのか!と思って真似をしたんですよね。笑

万歳もちゃんと出来たので満足。

13曲目の「ニッポン金返せ音頭」。この曲はFC特典として配布される曲なのですが、3月に入会した私は来年の春頃まで手に入れられないのです……。

ところが運良く当日に同行していた友人が、ライブ前に聴かせてくれました。日本に対して金返せと言っているのかと思いきや、まさかの取り立て屋の曲だった……笑。

曲中、音頭風の振り付けを青さんがレクチャーしてくれた。愉快。

そしてその時がやってきたのです……

画像1

偽札と請求書が降ってきた。


アルバム発売記念配信で特効を使うと言っていたし、「銀テープなんて生易しいものではない」とは言っていたけれど、まさか金(と請求書)が降ってくるとは思わなかったよ……。

宙を舞う紙を見ると自然と我々は血眼になって取りたがるもので、私も周りのガリストたちも必死になって掴んだり拾ったりしていました。冷静に思い返してみると面白すぎる光景。特効初体験にして、これ以上の特効はないだろうなと思いました。笑

続いての曲は「ハイ!」。

この曲も楽しい〜。はい!って声出して叫びたい。

めちゃめちゃ楽しくて盛り上がる曲なのにサビ的なところが1回しかなくて、テンションが爆上がりした途端に置いてけぼりにされて終わる感じ。石井さんが作曲した曲ってそういうのが多い気がする。やっぱりドS?(そんなつもりは全くないと思う)。

そんな曲の次に演奏される「ケセ」。これもまたテンションが上がるんだわ。

『15予告版』で聴いた時から、これはライブ映えするわと思っていたけれど、やはりその通りでした。身体が自然と動く動く。

踊りだしたら止まらない!ってな感じで、ライブ定番曲「マッキーナ」、「淫美まるでカオスな」と続きます。もう酸欠です。マスクが邪魔すぎた。仕方ないけど。

「マッキーナ」では青さんとyukarieさんがジュリ扇合戦をしていました。ジュリ扇も振りたいねえ。

本編最後は「この雨に撃たれて」。初めて聴いたのは豊洲PITのライブの時かな?その時よりも自分の中にしっかりと染み付いていて、静かに闘志を燃やしてくれる着火剤のような曲になっています。この曲の青さんのギターがまた良いんですよね。


本編終了後、アンコールの拍手を始めてふと足元を見た時、ある物が目につきました。

幹部席(圧倒的に料金が高く、ステージからかなり近い席でした)の特典であるアレです。

そう、スリッパ。

画像3

(写真右。それよりも真ん中のインパクトが半端なくて未だに笑える。)

スリッパで試しに音を出してみた。なかなか良い音だった。私は人生で初めてスリッパでアンコールを求めた。たぶん傍から見たら異様な光景だっただろうが、私の周りでもチラホラと同様のことが行われていたため、何も恥ずかしくはなかった。あの空間はスリッパによって一体化していたと思う(?)。

アンコールに応えてやってきたのは……青さん1人。急いで椅子から立ち上がろうとする私たちに「座ってて良いわよ」と言った青さんの手にはアコギ。ああ、あの曲をやるんだなとその時点で察しました。

スペシャルゲストとして、yukarieさんもサックスで参加して演奏されたのが「あい・らゔ・ゆー」。

この曲もFC配布音源なので私の手元にはまだありませんが、友人に聴かせてもらっていました。青さんに別れの曲を書かせると、右に出る者はいないのではないだろうか。自然と今までに永遠のさよならをした人たちの顔が浮かぶような、そんな曲でした。あっちの世界で幸せでいて欲しいな。

その後、他のメンバーたちが登場したのですが……あれ、石井さんのお召し物が変わっている?

どうやらウール素材にやられてアレルギーを発症してしまったようで。ライブ中にどんどん服がはだけていってるなあとは思っていたのだけれども。笑

石井さんの「乳首が取れるかと思った」という発言から何故か乳首トークに突入していく3人……。乳首は取れても生えてくるだの、術中に乳首が取れてしまって裁判になったみたいな事件があっただの、じゃあ生えてこないじゃんだの、乳首の話題で盛り上がりすぎて時間が押し押しになっていくのが面白すぎてずっと笑ってた。

次の曲も座ってて良いと青さんが言って、曲が始まる……かと思いきや

「いや、違うんだよな。」


その石井秀仁様の一言で、ガリストたちは一斉に立ち上がった!!!

石井秀仁様いわく、次の曲は中西さん(cali≠gariのサポートドラマーとしてお馴染みの方。ベイスターズファン。)がエモいっすね!と褒めてくれたと。そんなエモい曲を座って聴くなど言語道断だと。はい、すみませんでした!

そして突然始まるタイトルもじり合戦。研次郎さんの「100年の座りかけ」(石井さんが立たせた流れで、座りたい人は空気椅子でという意味)に続いて、石井さんが発した「寂聴に捧げる歌」でもうダメでした。R.I.P.寂聴。

正しいタイトルは、「100年の終わりかけ」。確かにめちゃくちゃエモい。

そして、石井さんの今までのどの曲と比べても、1番わかりやすい歌詞なんじゃないかな。それがまたエモさを引き立てているというか。

とても元が「画竜点睛を欠いた曲」だとは思えないな……笑。

メンバーたちが一旦捌け、Wアンコールを求める拍手が湧き上がり、それに応えてメンバーたちが再度登場。

Wアンコール1曲目は、今回のアルバムで1、2を争うレベルで大好きな「四畳半漂流記」。この曲を聴けば、桜井青さんが天才だということがわかります。マジで。

疾走感溢れるのにどこか切なさもある曲。前に進んでいるうちは私たちずっと青春ですよ、と青さんがよく言っていたのをふと思い出した。この曲も、青春の1つのかたちであるような気がします。

続いて「いつか花は咲くだろう」。ライブ終盤にやられちゃうとダメなんだよな〜ウルッときちゃうから。

まだまだ今まで通りのライブは戻ってこないし、それがいつまで続くかはわからない。だけど、きっと遠くない未来に元の日常は戻ってくるはずだ、という希望や願いを込めて「いつか花は咲くだろう」と一緒に心の中で歌いました。精一杯歌いました。早くその日が来ますように。

ライブ、そして今回のツアーを締めくくった曲は、「光と影-His Master's Voice-」。

最初はアルバムに入らない予定だったのが、ビクターの人が絶対入れた方が良いと言って、青さんが二徹してつくった曲らしい。二徹までして、この曲を仕上げてくれた青さんに感謝。

間奏でのyukarieさんのサックスがとっても良い味を出していたなあ。青さんが録りなおしたいと言いたい意味もわかる。

石井さんの歌って感情が篭っていないはず(本人もそう言っているし)なのに、どこか鬼気迫るものがある気がして、それを引き立たせるかのようにギターもベースもドラムもサックスも迫ってくるものだから、思わず耳鳴り等防止のための耳栓を外してしまったよね。歌や音を全身で受け止めたくて。


こうして、私の1年9か月ぶりのライブは終幕したのでした。


-----

ここまで読んでいただいてわかったかと思いますが、ほとんど自分よがりな感想しか書けませんでした。というのも、本当に本当に楽しすぎて、メンバーがどうだったとか、MCで何を話していたのかとか、ほとんど忘れてしまったのです……。

楽しい思い出ってなんでこんなにもあっさり忘れてしまうんだろう。私だけかなあ。

幸せな記憶を何度も何度も思い出したいので、今回のライブが円盤化されることを心から願っております……。

とにかく、2021年が終わる前にライブに行けて良かった。確実に2021年の1番の思い出になりました。ありがとうcali≠gari。大好きですcali≠gari。

cali≠gariの最新アルバム『15』はめちゃくちゃ最高なので、聴いていない方は是非聴いてみてください。サブスクもあります!!!!!

↑とりあえずSpotify。


-----

実は年内にもう1本ライブに行ける予定です。憧れの人にもう1度会うことが出来ます。楽しみだなあ……。