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2022.5.8 cali≠gari 「TOUR Re:15 ージュウゴじゃない(^-^)ー」@新宿BLAZE

2022年最初のライブへ行ってきました。

cali≠gariが昨年から行ってきた、アルバム『15』を引っさげたツアーの最終公演でした。

今回のアルバムツアーは色々特殊?な感じで、
アルバム曲を小出ししていくライブツアー→発売記念ライブツアー(結果的に発売されたのはツアーファイナルの3日前というオチ)→発売後ライブツアーというように、1年3ヶ月ほどかけて行われていました。

昨年の発売記念ツアーのファイナル公演(LINE CUBE SHIBUYA)に運良く行くことができたのですが、『15』が名盤であることを実感できた素晴らしいライブだったのですよ。

ただ、如何せんアルバムが発売されたばかりのタイミングでのライブだったので、まだまだ聴き馴染めていない曲が多くて、もっとライブで聴きたかった……!という気持ちを抱きました。

メンバーの方々も物足りなかったようで、Re:15をやりたい!と仰っており、その願望が実現したのでした。どこか1箇所だけでも行きたいな〜と思い、ツアーファイナルの新宿BLAZE公演に応募して無事に当選、参戦してまいりました。

チケットは2種類ありまして、普通のチケット(良心席)と、お値段お高めかつネーミングがなんとも怪しい「E.T.席」というもの。まあ迷わず後者を選んだよね。E.T.とは何なのか、その答えは後程記載します。いや、マジでウケた。

発券してみたらなんとまあびっくり。絶対最前じゃんっていう番号でした。私にもチケ運ってあったんだな……(最近は全然なかったので)。

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新宿BLAZE、噂には聞いていましたが、マジで新宿歌舞伎町を突っ切らないと行けないんですね。異様な雰囲気の街並みにビビりました。渋谷のラブホ街以上に怖い。

しかもすぐ近くにかの有名なトー横と、かの有名なアパホテルがあって驚きました。マジでキッズいた。ちょっと感動すらした。近づきたくはなかったけれど……。

絶対最前じゃんと覚悟はしていましたが、バリバリの最前でした。下手側。研次郎さんが目の前にいました。あまりにもときめき過ぎてしまいどの曲の時か忘れてしまったのですが、2回ほど研次郎さんと見つめ合った瞬間があって(私がそう感じたのだからそれで良いのだ)、超色っぽい視線を投げていただき、照れて先に目を逸らしてしまいました。完全敗北。こんなことがあって良いんですか……ありがとうございました……。

最早cali≠gari恒例行事と化している開演押しを経て(原因は石井さんだったらしい。知ってた。)、1曲目の「嗚呼劇的」に繋がるSEが流れる中、メンバーの皆様が登場。自然発生する手拍子が、これから始まる夢のような時間への期待感を高めてくれます。

「嗚呼劇的」「裂け目の眼」「腐った檸檬」「四畳半漂流記」と続いた冒頭4曲を聴いて、再度気づく。やはりアルバム『15』、名盤of名盤では????

ライブ映えする曲しかない。"今この時代だからこそ、このようなアルバムを"というcali≠gariさん、やはり天才でした。今回のライブ中ずっと思っていたけれど、声を出せないことがこんなにも苦痛に感じるとは!コロナ、許すまじ。

アルバム曲を4曲やったところで、過去曲ゾーンに突入。「ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛」「トイトイトイ」「散影」と続きました。た、楽しすぎる……。

『15』の曲たちだけでもテンションが爆上がりするところですが、チョイスされた過去曲たちがまためちゃくちゃ良くて、過去も今もずっと名曲を産み続けてしまうcali≠gariの凄みを感じました。とんでもないバンドを好きになってしまったぜ。

その後「鐘鳴器」「ニンフォマニアック」「シャ.ナ.ナ」と続き、この日初めてのMCという名の小休憩が入りました。

「1年3ヶ月ほどかけてまわったツアー15も最終日を迎えた」と青さんが言った時、なんだか少し寂しくなりました。コロナ禍に入ってしまってから全然ライブに行けなくなってしまったが故に、この名盤を堪能できるライブもちょっとしか行けなかったのが悔しいなあ。それでも2回行くことができたのはとてもとても運が良かったと思っているけれど。

MCで青さんに若干いじられていた、サポートドラマーの眞屋くん a.k.a おはまやくん(結局何故"おはまや"と呼ばれているのか未だにわからない)。超絶キュートすぎて真剣に金を貢ぎたくなった。おばちゃんキラーすぎて危ない。

LINE CUBE SHIBUYAの時は緊張感が伝わってきて、聴いてるこっちもちょっと緊張しちゃう感じだったドラムが(それでもめちゃくちゃ上手かったけど)、すっかり手馴れた感じになっていて驚きました。演奏中の表情豊かだったのも非常に印象的でした。おはまやくんの笑顔には殺傷能力があると思う。

このツアー、もしかしたらおはまやくん成長記でもあったのかな。また1人素敵なドラマーと出会えて良かった。

恒例の夫婦漫才(青さん研次郎さんのMCのこと)もあって、青さんが弾けないギターのフレーズを研次郎さんがベースで弾いてるだとか、年々青さんのギターが好きになっている研次郎さんとそれに照れちゃう?青さんとか、今回も息がピッタリの(?)MCでした。その後のMCはもっとすごかったけど。笑

MC明け1曲目、初めて生で聴けて超嬉しかった曲「薫風、都会、行き行きて」。曲中、ステージ上に吹いていた冷風が私のところにも届いて、それがまるで初夏の風のようで心地よかった。夏は大嫌いなんだけど、こんなにも素敵な曲を聴いてしまうと夏も良いかなって思ってしまいます。

「スクールゾーン」「そして誰もいなくなった」と続いた後、2回目のMC。ここが本当に、我々はコントを見てるんか?となった。

・ツイキャスでお茶爆を求める青さん(石井さんの機嫌が良くなるらしい)
・キズとアルルカンとの対バンは、ギャラが変わらないから来ても来なくても良いと言ってしまう青さん(ちゃんと双方のMVは観てるし、素晴らしすぎて監督を紹介してもらおうとしているらしい)
・MCは配信されていないと思っている青さんに「MC配信されてますよ」と教えてあげる石井さん
・「なんでこの配信をキズとアルルカンの方に見せてしまったんですか?」と不満げに語り始める石井さん(実態をバラしたくないらしい)
・青さんを心配することで良い人だと思われたい研次郎さん(#心配する研次郎さん好き)
・今日は指定席だし、真ん中ら辺にいる人は自分のことを好きじゃないと思っている石井さん(ここ数年はcali≠gariそのものが好きっていう人が多いから気にしなくて大丈夫だよって言う研次郎ママ)
・曲フリする青さんの真似をする研次郎さん
・暴走する研次郎さんを見て「やばいですよ、キズとアルルカンの人見てるんですよこれ」と心配し始める石井さん(それでも暴走をやめない研次郎さん)

MC、マジで面白いからそれごとパッケージ化してほしいんですよね……。たぶんしてくれないだろうけど。

そんな面白MCが繰り広げられたことを忘れてしまいそうになるその後の「ハイ!」「コズミック然れど空騒ぎ」「淫美まるでカオスな」「ケセ」というブチ上がりセトリ。

「コズミック然れど空騒ぎ」は初めて聴いたんだけど、一発で"あ、好き。"ってなってしまったな。「淫美まるでカオスな」への繋ぎも完璧すぎて超絶興奮した。ひたすらに楽しくてずっと身体が動いていました。息切れを起こしてしまったくらい。そんな感じで本編終了。


ちょっと長めの休憩が入り、アンコールに突入。
聞き覚えのあるSEが流れた瞬間、あの曲が来るぞ…!と緊張感が高まる私。

アルバムのリードトラックであり、アルバムの中で私の1番大好きな曲である「一つのメルヘン」。

聴く度に毎回思う。石井さん、青さんの没曲の中からこの曲を拾い上げてくれてありがとうございます、と。

この曲の魅力を上手く伝える語彙力と音楽的知識が私に備わっていないことが悔しい。とにかく名曲なのです。完璧。

青さんがこの曲のMVを諦めていないと言っていたこと、覚えておきたい。ずっと待っています。羊さんたちと戯れながら撮ってください。

「100年の終わりかけ」は一緒にライブに行った友人が大好きと言っていた曲。わかるよ。

cali≠gariやGOATBEDのライブに行く時、大体その友人と一緒に行っているのですが、コロナ禍に入ってしまってからライブに行けなくなってしまったのと同時に、その友人とも会えなくなってしまっていました。またライブに行けるようになりつつあることも、その友人と会えるようになったことも、本当に尊くて幸せなことだと思っています。本人にもありがとうと伝えてはいるけど、たぶん伝わりきっていないくらい感謝しています。

「この雨に撃たれて」「光と影-His master's voice-」と続き、アンコールその1終了。もう終わっちゃうのか〜と寂しく思っていたけれど、なんだかまだ終わらなさそうな雰囲気。アンコールその2が待っていました。ありがてえ。

アンコールその2の前に、次のライブの予定が発表されました。まあど平日でしたけど……。4月から新しい環境で働き始めている私にとってはなかなか厳しい日程だったので、泣く泣く諦めています。

ライブには残念ながら行けそうにありませんが、7月頃に新しいEPアルバムが出る予定(現状影も形もないらしい。笑)ようなので、とても楽しみ。

途中、高崎club FLEEZで行われるライブの話になり、青さんが拗ねていたのが面白かった。結局原因は青さんにあったっぽいですけど。笑
もしかしたらcali≠gariもやるかもとのことでした。いいなあ、行きたかったなあ。

そして、今年の9月11日からは30年目に突入ですって。本当にここまで続けてくださったことに感謝しかない……。長く続いているからこそ、私はcali≠gariと出会えてcali≠gariに生かされていますからね。
30年目もガンガン行くとのことなので、私もガンガンついて行きます。

今回のライブは石井さんが珍しく(?)たくさん喋っていたのですが、最後の方でも客いじりをしていて笑った。

「Tシャツ着てる人結構少ないですよね」「なんで男性の方はそんなに着ていないんですか?」「(普段)着てくださいってことじゃないんですよ。バンドのグッズなんてのはそんなもんなんですよ。」「皆さんそれなりに年齢を重ねて、財力のありそうな顔と身体してるもん。(男性の話で女性には触れていないとのこと)」と、石井節炸裂。GOATBEDのライブかと思った。

最後の曲は、定番の「クソバカゴミゲロ」。叫びたいんだが?!?!お願いだからもとの世界に早く戻ってちょうだい。


ライブは大盛況のうちに終了。
しかし、我々E.T.席の民には、まだまだデカい爆弾が残されていました。cali≠gariメンバーによるお見送り会です。

開演前に渡された、特典の謎のブツ。開けてみるとそれは、メンバーの口元がプリントされたマスク?でした。私は研次郎さんだった。着用必須だったのでその場にいたガリスト全員が身につけていましたが、あまりにも異様な光景すぎて笑いました。

そしてスタッフの方々によって配られるビニール手袋。これはもしや接触しちゃう系ですか?握手?いやでもまだ不安だよな…などと色々考えてみたものの、全然答えは出ない。

そしていよいよお見送り開始。

目の前に広がっていた光景は……

ビニールシートの向こうに
・E.T.ポーズで待ち構える青さん
・ビニールシートをぺちぺち叩く石井さん
・ビニールシートにぺったりと手を付けて待っている研次郎さん

そして流れ始めるE.T.のテーマソング


私と友だち、耐えきれず爆笑。

自分の番がまわってきて、青さんに「お大事になさってください…!」って伝えながらE.T.したんだけど(ちゃんとE.T.をしていたのが青さんだけで笑った)、たぶん聞こえてなくてずっとニコニコされてた。肝心なところで声を張れない私であった。

石井さんには何も言えず、ペコペコすることしかで出来なかった。何回か握手とかしてるのに毎回緊張してしまって無理。

研次郎さん、マジで今回のライブで1番心を持っていかれたのでここでも緊張。でも辛うじて「お疲れ様でした…!」と言えた。1番しっかり接触できた感ある。

そんな感じで、私の濃ゆい1日は終了したのでした。

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ライブ後の日常がバタバタしすぎて、感想をまとめるのに2週間かかりました。新鮮味がない。

でも、こうやって自分なりに文章に残しておくことで、楽しかった記憶も自分の中に残しておくことができる気がして、なんとかまとめきろうと思いました。悲しいことに忘れっぽいので。

次、cali≠gariを観られるのはいつになるかな〜。
近いうちにその時が来たら良いな。


今年は去年よりもちょっとでも多くライブに行けたら良いなと思っています。
宿泊はまだ難しいだろうから、日帰りで行ける範囲で。

そのために元気に生きます。健康第一!