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2024.8.4 フジファブリック 「フジファブリック20th anniversary SPECIAL LIVE at TOKYO GARDEN THEATER 2024『THE BEST MOMENT』」 @東京ガーデンシアター

とっても久しぶりにnoteを開いた。

もう感想とか綴っていないライブが何本かあるし、記憶もだいぶ薄まってしまったんだけど、下書きに8月のフジファブリックのライブについて頑張って書こうとした形跡があったからとりあえずなんとなく纏めて放出してしまおうという感じ。


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突然の活動休止発表から1ヶ月。どんな顔で、どんな気持ちでこの日を迎えれば良いのかという、答えのない問いの、自分なりの答えすら出せないまま、気がつけば8月4日になっていました。

…そんなこと言いつつ、東京に着いた時にはとにかくグッズを絶対に手に入れるのだという闘志に燃えていたわけですけど。笑

1時間半前くらいには私も物販列に並び始めたのに、その前から随分と列が出来ていたようでした。あの暑い中みんなよく耐えきったと思う。

並んだ甲斐があって、無事に欲しいものをすべて手に入れられました。アクスタも買えたよ。やったね。

グッズを買っている時とか、FABchブースであれこれやってる時とか、アクスタ開封の儀を行った時とか、そういった時間は色々な難しいことを忘れて純粋に楽しんでいました。楽しかったのよ、本当にね。

開場時間になって、実際に自分の座席に行ってみたらまあびっくり。


ほぼVIP席じゃね???

ステージが近かったし、こんなに綺麗にどセンターを引き当てたのはたぶん初めてでした。逆にモニター全然見えなかったです。嬉しかったな。

開演時間が近づくにつれて、忘れかけていた戸惑いみたいなものが再度頭の中を支配し始めました。なんかずっと"どうしよう"っていう気持ちだった。

・会場の照明が落ち、流れ始めたオープニングムービー。今まで発表されてきた作品のジャケ写なんかがばーーーっと流れてきて、20年の間こんなに出ていたんだなという気持ちと、もっともっと作品を観たいのにな、の気持ちとで感情がごちゃ混ぜになった。

・1曲目は何が来るんだろうって結構色々予想したんだけど、その色々な予想に反して「STAR」のイントロが聴こえてきた。3人体制のはじまりのうた。単純に、良い始まり方だなって思った。辺りを見回してみたら、ペンライトの波が広がっていてとても綺麗だった。

・とっっっても久しぶりな気がする「夜明けのBEAT」。全然しんみりさせるつもりないな?!と、この時思った。総くんの背面ギター、やっぱりかっけぇよ。先日のEIGHT-JAMで総くんのギターが"上手くてよくわからない"という結論で終わったのを思い出した。なんかもう存在自体がギターみたいな感じなのでは?

・「徒然モノクローム」「電光石火」と続く。楽しい。楽しいライブだ。手を挙げて、手を叩いて、ノリに乗って。マイナスな感情をすべて忘れて純粋に楽しんでた。

・総くんが話し始める。この時はまだ活休については触れなかった。この後も触れなくても良いぞ…という気持ちと、きっと話すんだろうなあという気持ち、半々だった。

・「プラネタリア」と「Green Bird」の時、ペンライトの色が割と揃っていた気がして(「プラネタリア」は水色、「Green Bird」は緑)、とても綺麗だった。この時だったか忘れちゃったけど、総くんがイヤモニをずっと気にしてた。私はあまり気にならなかったというか、感覚が鈍くて全然気がつかなかったんだけど、会場の音響があまり良くなかったらしい。結構言われてるよね、この会場。

・ダイちゃんが喋りだす。空気が一気に静まり返るのを感じた。「区切りをつけたいと思った」「受け入れてくれた山内くんと加藤さんには感謝している」そんなことを言っていた。活動休止は現実なんだなと思った。正直、ちょっとくらいはこのライブを通して気持ちが揺らいでくれないかなって思っていたんだけど、相当固い意思を持ってこのライブに臨んでるんだなって伝わってきたし、その後のダイちゃんの様子なんかも見て、きっと考えは変わらないんだなって感じてしまって、少し辛くなった。
近くの席の人は拍手をしていなかったように見えた。したくない気持ちもわかる気がした。

・「楽園」の"僕と違うならばここで さよなら"の一言が苦しかった。さよならなんてしたくないのに。ダイちゃんのキーボードが相変わらず光っていて悔しかった。

・「KARAKURI」を聴けるライブがもう少ないという事実を受け入れたくなかった。こんなに気持ち悪い(褒め言葉)曲が演奏されなくなるなんて、許されていいのか?

・総くんが「今日は20周年の特別なライブなので、志村くんと一緒に演奏したいと思います。」と言った。真ん中には歌い手のいないマイクスタンドが置かれ、スポットライトが照らされていた。志村さんは、そこにいないけど、確かにいた。そんな感じ。

まず始まったのは「モノノケハカランダ」。絶対泣く曲ではないけど、志村さんの声が聴こえてきた瞬間やっぱりちょっとグッときてしまって泣きかけた。ギターに徹する総くんを観れたのが個人的には嬉しかった。

続いて「陽炎」。"きっと今では無くなったものもたくさんあるだろう きっとそれでもあの人は変わらず過ごしているだろう"この歌詞を聴いた時、我慢できずに泣いてしまったっけ。

「バウムクーヘン」なんかはもっとダメで、めちゃくちゃ泣いた。フジファブリックを好きになったばかりの頃に、たまたまWALKMANで聴いていたラジオから流れてきたな〜とか、この曲に救われた日もあったな〜とか、演奏中の数分間に色々なことを思い出して、とにかく泣いた。志村さんの声が、こちらに語りかけてくるように、すごく優しく聴こえた。

そして「若者のすべて」。もうすっかり夏の終わりの定番曲になったね。志村さんがいた時にこの曲がここまで拡がっていたらどうなっていただろうと、ちょっぴり悔しく思う時もあるけど。

話はライブとは逸れるけど、近頃この曲がフジファブリックの王道ではない的なご意見が流れてきて、果たしてそうか?と考えていたところ。私はフジファブリックの"叙情性と普遍性と変態性が見事に一体化したバンド"というバイオグラフィーが大好きで、たぶん前述のような意見を述べている方々は変態性に惹かれていたのだろうけど、この曲の叙情性とか普遍性はどう思われますか?って感じです。感性は人それぞれですので全否定はできないですけどね。

志村さんパートの時、後ろで志村さんを含めたフジファブリックの色々な映像が流れていて、ライブでクールにきめていたり、お茶目に笑っていたり、色々な表情の4人を観ることができて良い演出だなって思った。やっぱり笑っている場面が印象深いな。

総くんが元の位置に戻り、演奏されたのは「Water Lily Flower」。今までも何度も記してきたけれど、私はこの曲が大好き。総くんが歌うからこそ、この曲が大好きなのだ。
ギタリストとしてフジファブリックに加入して、クロニクルツアー辺り(だったかな?)で脱退しようと考えて透明なギターを弾いていた彼が、今ではボーカルを引き継いで、きっと誰よりもフジファブリックを愛しているという事実が、何よりも尊い。

・寂しさ、悲しさそういった感情を肯定してくれるような楽曲、「月見草」。この曲を作った時には、活動休止の話も出ていたのだろうか、と余計なことを考えてみたり。

・この後、盛り上がっていこうぜ!パートが始まって、ひたすら楽しんだった。「東京」「LIFE」(ここで来るんだ、と意外に思った)「ミラクルレボリューションNo.9」(銀テがパーン!と飛んできたの綺麗だった〜!もう1枚持って帰ってくればよかった〜;;)「Feverman」
全部ライブの定番曲だけど、何度聴いても楽しいし嬉しいのよ。

・「星降る夜になったら」ではペンライトが星のようで綺麗だった。広い会場でやる時にペンライトを売る理由がよくわかりますわ。

・最近ライブの1番最初に演奏されることが多かった「ショウ・タイム」。今回は本編最後に演奏された。「KARAKURI」の時も思ったけど、こんなに素晴らしい楽曲が今後披露される機会が少ないってそんなことあって良いのか?!という気持ち。もったいないって。いつまでも上演のドキドキとワクワクを味わわせてくれよ…。

・アンコールの手拍子って少しずつズレていったりするものだと思うんだけど、あの日あの時は全然ズレなくてびっくりした。あんなに広い会場なのに。私がそう聞こえただけ?みんながフジファブリックの再登場を心待ちにしているかのようだった。

・アンコールで総くんは真ん中に立っていなかった。会場に"この曲を歌うために僕はずっと頑張ってきたような気がします"という志村さんの声が響く。「茜色の夕日」だとすぐにわかった。
武道館でも同じような演出でやったのは知っていて、でもその時私は大学受験期だったので行けなくて、かなり悔しかったんですよね。その時の悔しさが少し昇華された気がしました。
コーラスはダイちゃんが1人でやっていた。ダイちゃんこそが、フジファブリックの中で誰よりも近くで志村さんを見ていたのかもしれないと、その時思った。

・ダイちゃんの口から、今回のライブは志村家と1stアルバムのプロデューサーであった片寄明人さんの協力があったことが告げられた。ダイちゃんがそのことを告げるというところでも、本当にこのライブに全てをかけるつもりでいたんだなあと感じた。

ダイちゃんが話し終わった後、かとをさんが話し始めたんだけど、あの時かとをさんは泣いていたと思うんだよな。それでもかとをさんらしく明るく振舞っていて、そんなかとをさんにここ至るまでたくさん救われてきたんだよなあということを思い返していた。活動休止の発表があった後のインスタのストーリーズが1番救われたんだけど、その時に控えめに書かれていた誕生日をお祝いされたいというお願いも、叶えることができたようで良かった。めちゃくちゃデカい声でお祝いしたもん。

総くんは相変わらずまっすぐな言葉を届けてくれた。総くんも「茜色の夕日」の時だと思うんだけど、泣いていたように見えたし、なんとなくかとをさんと総くんはフジファブリックを止めたくなかったんじゃないかなあって感じちゃったよ…。
「11月もあるし、2月もあるし…」という発言で、周囲が2月…?とざわつき始めたのはウケた。あれは言っても大丈夫なやつだったのだろうか…笑。
(【追記】何故あのタイミングでの発表、あの日程、あの会場で締め括ろうと思ったんですか?←キレてる)

・「破顔」「SUPER!!」でライブ終了。人生で最も感情が忙しいライブでしたな。終わった後は純粋に楽しくて良いライブを観たな〜っていう感想だった。落ち着いた頃に真っ先に思ったのは、まだまだライブで聴きたい曲たくさんあるんだけどなって感じ。最近セトリが定番もので固まってる気がしてもったいないの極み。

最後にこんなこと書くのもアレですが、写真撮影の時に目の前の客が思いきりタオルを掲げやがって、せっかく前方にいた私がもろ隠れました^^今でも結構許せていません^^テヘ


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まだまだ先だと思っていた11/10も気がつけば明後日に迫っていて、同じようにあっという間に年を越すし、あっという間に2月もやってきてしまうのだろうなと覚悟しています。

悲観的になりそうな気持ちを少し心の隅に置いて、とにかく目の前の「ノンフィクション」を楽しもうと思います。フジファブリックだけじゃなくてアジカン、くるりを観られるのが今からとても楽しみ。

待ってろ大阪🐙🏯