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あきらめて

振り返れば10代はあきらめてばかりだった。

中学、夏休みに海外留学に行きたかったが親がダメといい行けず。(ウチにはお金がなかった)
受験したい都会の高校は電車通学。当時は学区制だったので成績が良くないと受からなかった。
自宅から最寄りの駅までは自転車で30分かかるし定期代もかかる。
自力で行ける学校を選べと言われ隣町の高校へ。
滑り止めで受けた私立は特待生枠で受かった。
隣町の高校も上位10位以内で受かった。
都会の学校、行けたんじゃない?私。

高校に入り、学校の近くのレストランでバイトを始めた。人にも恵まれすごく楽しかった。
ずっと続けられると思っていたのに、私が修学旅行に行ってる時に両親が交通事故に遭った。
「雨が降っても迎えに行けないから家の近くでバイトしなさい。」
大好きなバイト先を辞めて家の近くのレストランでバイトをはじめた。
ここが合わず、本当に苦痛だった。

高校後の進路は上京して音楽の専門学校に行くと決めていた。

進路相談の時期にそのことを母に話すと
「兄たちは家を出ていて誰もいなくなってしまう。あんたは家に残ってくれない?音楽の専門学校なんて行ってどうするの?仕事なんかないよ。」

言い返せなかった。

兄たちは好きなことをするために上京したのに。

私が我慢すればいい。あきらめればいい。

その後、あきらめきれないモヤモヤをずっと心にしまったまま20代を過ごすこととなる。

なにをやっても意味がない。

どーせこの家から出られない。親が生きてるうちは一人暮らしもできないし好きな仕事もできないし結婚もできない。

なんなんだよ私の人生。

周りの友達は親に家賃と学費を払ってもらい、進学した。

早くに結婚した子もいた。

この頃、行政に頼ることができていたら変わっていたはず。そんな手段を考えることすらなかった。

まさかこのどん底が32歳まで続くとは。

もし親の介護で悩んでいる若者がこれを読んでいるとしたら、あなたの人生はあなたのものだから今すぐ行政に頼ってくださいと言いたい。

もし自分のやりたいことに対してNOと言われてもやってみたほうがいい。
何かのためにならなくても経験すること。
親の言いなりにならなくてもいい。

大事な20代を親の世話で終わらせるなんてあんまりだ。

絶対に手段はあるはずなのでやりたいことをあきらめないでほしい。

私みたいにならないことを願っています。

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