ようやっと秋の花が

 湿度が大変な事になっている(気温も)。自分の身体の水分がぜんぶ汗で流れてしまうのではないかと思えるくらいの温湿度で、昼に外を出歩けない。

 数日前に思い出せた葛の花の香りはもう薄まって無くなりそうだ。“夏と秋の繋ぎ目”と言えるようなほんの数日しか香らないのかもしれない。
 知人にもらったオミナエシの花が部屋の中で予想以上に存在感を放っていて、何百年も前の古典の登場人物たちとオミナエシを想像して楽しくなっている。古くから秋の花として記述があるけれど、花は淡い黄色で、野にあってもあまり目立たないのだと思っていた。今回もらって部屋に生けてみれば、明るい黄色の花で本当に部屋の雰囲気がガラッと変わって嬉しくなった。昔の人もこんな気持ちになれていたのだろうかと思うだけで嬉しくなれる。なんともいえない佇まいの花だ。
 動植物の名前はカタカナで記述しようとなぜか自分の中で決めているけれど、やっぱり「杜若」(カキツバタ)やら「女郎花」(オミナエシ)など伝統的な?花は漢字で書いた方が断然花の雰囲気も伝わる。昔の自分がカタカナで書こうと決めたのは、出来るだけ個性を消して伝えたいと思ったからのような気もするけれど。

 まだまだベントーヴェンさんのYouTubeを聞いていて、毎日楽しい。ベンさんと天さん、それから『ラストマイル』のことで頭がいっぱいの日々で、試験勉強はちょっとずつしか進まない。

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