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嫉妬する資格#3

私には嫉妬する資格すらない。

その気持ちを嘆いたnoteを更新して以降、少しずつ資格を得るために作品作りを続けているが、常に壁にぶつかっている。

私の中心は現代詩であるものの、「私の詩とはなんぞや」にぶつかり早数年、抜け出せないままな気がしています。出口の光が見えたと思ったら消えていくような、そんな感覚を繰り返しています。

書いては直しを繰り返し、作品作って、そしてまた次の作品を書いては直す。

そうしていると道を見失うようになって、

「そもそも私は詩を書いてどうしたいのか」

そんなことを自分に問いかけるようになった。


詩は、思春期の私を支えてくれた大切な存在だ。心が溢れないように少しずつ感情を逃がしてくれていた。表現をすることに没頭したくなる時期に、スポーツに取り組む人もいれば、自分で曲を作る人もいれば、自身で絵を描く人、ダンスをする人もいる。なぜ詩は嘲笑しても良いという空気感が、全体に漂うのだろう。考えすぎだったのだろうか、けれど私はそうして詩を書くことをやめてしまった。私の人間への苦手意識はこの辺からはじまっていたのかもしれない。ただ、振り返って一番悔しいのは、あの時堂々と出来なかった自分である。まだまだ成長途中の心は、隠れるだけで精一杯だった。


気分の海の中で、海面に浮かび上がることもせず、海底のあたりをフラフラと浮いてみたり、沈んでみたり。外の空気の清々しさはどこかに置いてきてしまったのかもしれない。


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