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入社してすぐ、資格試験を受けるよう言われた
全く役に立たない訳ではないが必須ではない資格
1年目の人はみんな受けることになってるからという理由で
よく分からないまま会社で申し込みをさせられて
受けることになった
5月に筆記試験、6月に実技試験
入社してすぐの2ヶ月の土日は
全部資格試験の勉強に費やした
落ちたら全額自己負担なのが嫌だったのと
「落ちた人おらんで」という言葉が怖かったから
勉強はそんなに嫌いじゃなかったけど、
休みの日も仕事から抜け出せないのがつらかった
分からない問題は終業後に先輩に教わった
昼休憩は「休み時間やからやめて」と言われた
実技の練習は部材が必要だった
会社に残って練習するよう何度か言われたが
平日は早く帰りたかったので
部材を家に持ち帰って練習した
試験が近いある日の終業後、
鞄に部材を詰めている時に会長に言われた
「試験受けるんか?いっぺん落ちたらおもろいのに」
先輩が庇ってくれたけど
(休み返上で必死に勉強してるのになんでそんなこと言われなあかんねやろ)
という気持ちになって、
帰り道部材の入った鞄を地面に叩きつけそうになった
試験は無事合格したが、
仕事にはほとんど役に立ったことはなかったし
数年後には新入社員は受験必須という暗黙のルールはなくなった
それでよかったと思う