013
4年目も半分が過ぎた頃、異動になった
その頃には他の部署の人から「大丈夫か」とよく言われてたので多少何かしら心配してもらってたのかもしれないが、おそらく普通の玉突き人事
移動先は私が最も苦手とする上司のいる部署だった
高圧的で、感情がすぐ態度に出る
例え自分に向けられている感情でなくても
気分が落ち込み憂鬱になった
上司も私のことは好いてなかった
(これでメンタルがまた終わったら、会社辞めよう)
そう決めて毎日をこなした
私の仕事は8年いた人の業務を丸々引き継ぐこと
引き継いだ仕事でパートさんに任せられそうな業務は任せること(ブラックボックス化の解消)
他の部署の人は新しい配属先でこれからについての打ち合わせをしている中、私はたった5分の打ち合わせだけでただ日々の業務をこなした
上司ははなから私に期待していなかった
打ち合わせの時、「最初やし短期間でこの量を覚えるのは無理やって分かってる。多少のミスは俺が全部責任とるからとりあえずやってみてくれ」と言われたものの、ミスをする度に「お前大丈夫か?ほんま勘弁してくれよ」と言われた
幸い前の部署と真反対の作業系業務が多い部署で、
調子が悪くても仕事自体はなんとかこなせた
けどある日無理になった
前任者が持っていた部署をまたぐ仕事の担当を誰にするか問題になった時、上司に言われた言葉だった
「前任者に任せてもいいけどミスが起こったら全部お前のせい!この仕事を自分の責任で全部やるっていうんやったらそれでも別にいいけど、日々の業務はちゃんとやった上で残業はするな!俺はお前が残業せずにこの仕事をできるとは思われへん!どっちか決めろ」
まず引き継いだ仕事がどんな仕事なのかの説明も聞いていなかった
任せた場合のメリットデメリット、自分でやった場合のメリットデメリットも分からなかった
「まず仕事がよく分かってないし、誰がどう担当した時のメリットデメリットも分からないのに決められません」
それしか言えなかったなきそうだった
あとは前任者と前任者の上司が落とし所をみつけてまとめてくれた
新しい部署の上司はそうやって捲し立てることが多かった
苦手だった
上司も私が苦手だったと思う
いつも自信なさげだから
だからいつも「できない」という色眼鏡で見られた
すぐに「なにやらかしたんや!」
「大丈夫かお前は…」
「全部お前の責任やからな」
と言われた
その日を境にまた泣きながら帰る日が続いた
冬のある日泣き止めなくなって
会社を出てすぐの道路で歩けなくなった
座り込んで声を上げて泣いた
1時間経っていた
そういうことが2-3回あって、
道端の人にも心配されるようになって
もう会社を辞めようかなと思うようになった