ここにいれば

朝、目が覚めて昨日の記憶がやけに温かく眩しく感じる。

生まれも年齢もバラバラの私たちは
いつの間にかこうして時々少し遠くに来て
あれやこれやと夜中語り合い、
同じものを食べて飲んで、笑った。

別に抱えている荷物とかそんなものには触れないけど、
ただその人たちの飲みかけのワイングラスがあって、コルクの栓が転がっていて、
よく知らないYouTubeのチャンネルが流れている。笑い声が聞こえる。

それだけでこんなにも心の中がじんわり温かくて、記憶の破片たちがほんのりとした明かりになって照らしてくれている。

難しいことはよくわからないけど、
ただ一緒にいるということの幸せに関係性と大した共感は必要なくて、
そのままをいいなと思える瞬間に愛おしさを感じる。

恥ずかしくて言わないけど。

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