
今日みた夢の話
今日みた夢はやけにリアルだった。
昔から親しい友人との掛け合い、好きだった人とのすれ違い様に感じた感情、恋愛ってこういうもんかなと自分を納得させつつも前に進むのを躊躇う気持ち。
最近の私の感情がぎゅっと凝縮されて1つの物語になったみたいな夢で鮮明に書き起こせば夢解析に使えるし、なんなら小説の題材なんかにも出来そうな感じがした。
話は少し変わる。
人間、強い感情の方が記憶に残りやすいらしい。どれだけ頭で理解できていても、どれだけ納得がいっても、感情の深い部分が動かなければ忘れてしまうし実際中身は空っぽのままなのだ。
だから、アルツハイマーのおばあさんが夫のことを綺麗さっぱり忘れて、初恋の人の名前を呼び続けたりするのはそのためで、
頭で定義づける『夫』とか『恋人』よりも、心が動いた相手を深い部分では覚えているのだ。
若い頃聞いた音楽、食べた味
小さい頃の思い出、
それらはしっかりと覚えているし、鮮明に思い出せるのに、
最近聞いた音楽、昨日の飲み会のおつまみは思い出せない。
それって、あの頃の方が記憶力がよかったとか
最近は忙しくて覚えてられないとかそんなことではなくて、
『心が動いているか、いないか』
そこに尽きるのではないかと思う。
今日みた夢はやけにリアルだった。
大好きな友人なのにどこかで自分を比較してしまって悲しくもなるほろ苦い気持ち、好きだった人が目の前にいるのに話しかけられない淡い感情、絶対幸せになれそうなのにその選択肢に心を動かせないでいる私。
今日の夢はあまり『ハッピー』とは違うかもしれないけど、それなりに面白いし私にとっては生きてることの醍醐味みたいでまだその余韻を味わっていたかった。
湖