白鷺城の秘密
みなさん、こんにちは!比留間です。
前回のコラムで姫路城の簡単な歴史や奇跡の城と呼ばれる理由を紹介しました。姫路城が「白鷺城」と呼ばれる真っ白な外観になったのは、関ヶ原の戦いを経て、城主となった池田輝政が行なった大改築のときというのを前回紹介しました。
そして今回は姫路城の一番の特徴でもある「白さ」の秘密について紹介したいと思います!
白鷺城と呼ばれる理由
池田輝政が築いた姫路城は、「白漆喰総塗籠造(しろしっくいそうぬりごめづくり)」という方法で作られ、外壁を白漆喰で塗り込めることに加え、屋根瓦の目地にも白漆喰を使用している。真っ白な天守群がそびえ立つ姿が、まるで白鷺が羽を広げているように見えたことから、「白鷺城」の呼び名が付いた。
他にも、お城の周りに白鷺がたくさん生息していた・お隣にあった岡山城では黒い板張りの城が「烏城(うじょう・からすじょう)」と呼ばれ、それと対比させたため…など様々な説が存在するそうです!
それまでの時代、お城と言えば「黒」を使用して建築するのが一般的だったが、真っ白なお城を築いたのは、輝政が戦国時代の終わりを予感して、「武による統治」ではなく「美による威嚇」が必要になると考えたからとの説が有力で、輝政がこだわった「まばゆい白色」は、その美しさで城の威厳を表す大事な要素となっていたのだとか、、、。
白鷺城ならぬしろすぎ城?
姫路城大天守は2009年10月から2015年3月までの約5年半という期間で大規模な改修工事「平成の大修理」が行われ、外壁のしっくいの塗り替えや屋根瓦のふき替え、耐震性を高める補強も行われた。
これにより、姫路城は「本来」の姿を取り戻したが、あまりの白さに感嘆しつつも戸惑いを隠せず、姫路城の別名「白鷺(しらさぎ)城」をもじって「白すぎ城」と呼ぶ人もいた。
本来は黒いはずの屋根も白くなり、「やりすぎでは?」という声まで上がったらしいです。
白さの秘密
白さの理由は瓦の継ぎ目に「屋根目地漆喰(やねめじしっくい)」という漆喰を塗りこんだためで、姫路城の屋根は強度を上げるために平瓦と丸瓦を組み合わせており、その継ぎ目に白い漆喰を使用している。まさに上の画像の白い部分だが、これが盛り上がっているため、下から見ると屋根まで「真っ白」に見える。
白さはずっと続くの?
残念ながら、熟練の職人の技と現代の技術を駆使して蘇った姫路城の白さも長く雨にさらされると黒ずんできてしまいます。
この白さが続くのは平成の大修理が終わってから約5年くらいだといわれていて、もう5年たつので、だんだん白さが衰えてくるかもしれません。
白さがいつまで続くかわからないので機会があったら今すぐにでも姫路城に行ってみてください。
いただいたサポートは団体の活動費に使わせて頂きます。