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「今できることを最大限にやる」

昨日、ENGEIグランドスラム マチネ&リモートが放送されました。

ENGEIグランドスラムとは、芸人さんたちから「今一番出たい番組」と言われている日本一豪華なネタ番組であり、見ているだけでテンションの上がるあの大掛かりなセットやせり上がり、出囃子、豪華なMC陣などで有名です。

私もENGEIグランドスラムは大好きなんですが、個人的には芸人さんたちが付けているENGEIのピンバッチがとてもカッコよくて好きです。欲しい。

今回、大好きな霜降り明星さんが出演されるということでしたので、もちろんリアルタイムで見ていました。

感染防止のため収録ができず再放送が多い昨今のバラエティ番組ですが、全ネタ新撮りということで、「お笑いが見たいー」「早く劇場に行きたいー」となっていた私にとってすごく楽しい2時間(マチネという昼放送を合わせると3時間半)でした。

今回のENGEIグランドスラムは「今やれることを最大限にやる」というコンセプトのもと制作されており、何がすごいかというと感染予防対策として漫才ではサンパチマイクが2本用意されその間にはアクリル板が立てられ、コントではソーシャルディスタンスを守った設定のネタをするというその徹底ぶり。また、約50人の一般の観客がそれぞれの自宅からリモートで観覧するという新しい試みもされていました。

コントに関しては、そもそも普段から距離がある設定のものが多い為か、皆さん全く違和感がなく、その中でもチョコレートプラネットさんはあの有名な密室ゲームのネタに「リモートあるある」を取り入れた進化バージョンを披露されており、大好きなネタなだけにめちゃくちゃ笑いました。

漫才に関しては、サンパチマイクが2本あり二人の間にアクリル板が立っているというのはやはり異様、というか切ない光景だなとちょっぴり思ってしまいました。というのも、漫才師さんの1本のサンパチマイクの前に立ってマイクの高さを調整する仕草や、目配せ合ったり、時には相方を叩いたりするその距離感が私はとても好きで、そういう雰囲気全て含めて「漫才」と思うからです。また、霜降り明星さんのようなステージの隅から隅まで使う系漫才師さんには難しいものがあると感じてしまいました。なので霜降り明星さんの時だけ粗品さんの四方をアクリル板で囲ってその周りをせいやさんが動き回るというのはどうでしょうか?

もちろん冗談です。

ただそんな違和感以上に、日があいているはずなのに全くクオリティの落ちないネタの面白さ目に見える距離を感じさせない漫才師さんのテクニック状況に応じてネタを作ったりアレンジしたりする対応力、そして「こうすれば漫才もできるんじゃないか?」という発想力と、まさに「今やれることを最大限にやる」というコンセプトを体現した前代未聞な工夫に脱帽し、こういう状況ですが笑いを届けてくれてありがとうという感謝の気持ちでいっぱいになりました。

それにエンドロールで流れた芸人さんたちの「ネタができて楽しかった」「コロナを乗り越えたら劇場で」という前向きなコメントがとても嬉しくて泣きそうになってしまいました。先行き不安なこういう状況下でも笑うこと、笑わせることってすごく素敵なことで、改めてお笑いっていいなぁ、お笑いを好きになってよかったなぁ、と心から思いました。

それと同時に、思うようにネタができない、ネタを見れないこの状況がなんだかんだ言ってやっぱり悔しいとも思いました。

だから1日でも早く安心してお笑いが見れる、お笑いができる日常が戻ってこれるように、私も今できることを最大限にやりたい。

そんなことを思う48連休目の私でした。


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