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ヲレが可愛かったら誰か死ぬのかよ、お前らの可愛いは汚してない

なんでそんなメイク濃いの?って言われたりなんだり、言われることが多いから今日の感情としてここに残しておきます。

まず初めに、人間誰しも生まれた時の固定概念なりなんなりをもって生きて行くことになります。時代が古ければ古いほど、植え付けられたセックスイズムと共に成人して行くだろうし、それはだいぶ緩和されたはずの現代で余計なことを言う重鎮が出てくるほどだし、そういうことだと思います。

親戚との集まりの中で自分の濃い化粧はウケは悪いしフルボッコに言われるし、あまりいい気はしません。「ああ、この人たちはまだその考えで止まってるんだな」と受け流せる人でよかったけど、もしそれができない人だったら、あるいはそれができないほど精神が弱ってる時期だったら、破綻していたと思いますし、その一つのお気持ち表明の持つ鋭さに気づかなかった世代だから総意なら何言ってもいいと思ってるっぽいので別に責めません。それに頭で気付いても本質的な人間的な部分で気づくことは恐らく無理だし自分はそこはもう諦めてるし、いつか何かしらの形で自分の化粧なりノンジェンダーな振る舞いが世の中に認められるその時にどう出てくるかで最終的には決めたいと思っています。

学校で化粧濃いって言われる時は、あくまで女子と同じ目線で見られているんです、「男だから」とかそういったジェンダー的なことを全く考えずにひとりのメイクアップしている者として見てもらえることが生きやすいです、とっても。

また「そんなに濃くしなくてもいいのに」とか言われたりすることが多いですが、濃くない化粧ができるのは引き算メイクが成立できるほど元の顔がある子の場合のみ適用される話です。自分は、すっぴんの状態の顔で生きていた頃は誰からも見向きもされないような、内面を愛でてくれる子としか仲良くしてきませんでしたが、顔がマシになって行くにつれて色んな人に声をかけられ、明らかにみんなの反応が変わったんです。
そこで気づきました、「ああ自分ってブスだったんだな」、と。みんなの足元にも及ばないようなブスが二重にして涙袋作って眉毛整えて若干鼻の影入れたら、世間の反応ってわかりやすく好転するんだと思い、元の自分の価値の無さに虚しくなりました。

そこから顔への執着が始まります。色々やりました、元のすっぴんレベルを上げようと毎日マッサージやテープをしていた時期もありましたが、自分は何もしない時間がないと精神破綻するのにその時間を自分で削ってすっぴんの自分の顔を鏡で何度も見るなんて、精神はそう長く持たない上にそもそもそんな時間だんだんなくなって行きました。親が大金くれる家に生まれてればバイトも週2とかでみんなと同じように豪遊できて消費されることなんてなく、「たまにマッサージできない日」だったんでしょうね、そう思います。(親を責める意図はありません。)そのあと、学校での特別指導期間中に、自分の話をしなくてならなく、たまたま取り上げたこのテーマを話していたら苦しくなりました。現に整形に対して意欲的なのはここのきっかけが大きいです。誰がなんと言っても自分の顔が醜いことに気づいて、自分のことをブスという可愛い子たちに打ちのめさせれてもう戦闘力などないすっぴんで何もできなくなります。完全に完璧な状態の顔への執着が始まりました。

また、自分は正直昔から女の子らしい可愛いに魅力を感じていました。もちろん、男の子らしいことをたくさん小中学生の頃してきて、それを楽しいと思っていましたが、今ほど楽しいとは思えなかったです。世間や大人から植え付けられた感情で、危うく消費される思考停止した大多数になるところだったと今思うと危機を感じます。女の子らしい可愛いを貫いている男の子ってSNS上にたくさんいて、その子たちがそう生きているなら自分もそうなっていいのかな、そう思い始め、気づいたら女子より化粧が濃いなんてこともありますが、毎日がちょっと前の最悪な顔から抜け出せた状態から紡がれて行くのが、何より最低限の自信としてあることが幸せです。

長々と書きましたが、お気持ち表明したいなら勝手にしてください。ただ、それがお前の頭で考えたことじゃなくて、植え付けられた考えとセックスマインドから来るものならニコニコしながら心の中で中指を立てて終わります、引き算メイクなんて元の活かせる素材持ってないし悩みを解消するには話にならないのでそんな夢物語しません、スクールメイクじゃねえんだよ


#ジェンダーレス #メンズメイク #ジェンダーレス男子


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