ミスIDに応募しなくてよかった

ミスIDに応募しなくてよかった。男なのか女なのかなんなのかわからない自分に概念を欲していた気がしているからだ。そして、もしミスIDの中で功績を残して自分の概念や苦しみに正解や承認が欲しかっただけだったんだろうな、と思う。
でも、もしミスIDに選ばれていたとしたら多分もっと苦しかったような気がする。ミスIDは、良くも悪くも結局ミスIDという概念や枠に囚われてしまうし、そこから先があまりないというかミスIDで賞をとりました!……….となってしまって一度承認された存在が承認され続けない地獄を見ることになってしまうと感じる
どこの界隈にいても俗にいう「〇〇っぽい」という言葉はついて回るけど、そんなものを許した記憶もなければそんな概念を迎え入れた記憶もない。勝手に付与される概念に中指を立てるか、その中で圧倒的になるしかない。選択肢はほぼ後者しかないけどね、だってオリジナルなんて既製品の継ぎ剥のバランスに自分の色を加えただけで革新的なオリジナルなんてほとんどないでしょ
だったら、本物のミスIDにはなれないし(自分の中にある男の子がミスIDが本当にやろうとしていることを汚してしまうだろうしそもそも上に行けずにミスIDっぽい男の子で終わってしまう)だったら、個性の武器を手にして自分だけの調合で作った自分を武器に純白だけで優勝してやる!の気持ち

それでも、ミスIDに焦がれていたあの頃の自分は一生自分のどこかにいてしまうような気がしてしまう、癒えない足跡、これが愛と破壊かね

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