過去を思い出す

なぜだか今日、昔のことを思い出した。

いや理由はそれほど不明瞭ではなく、簡単に言えば言い訳したくなったからあれこれと頭の中で思考して、そうなった。

別に誰に言い訳したいということではない。
本当に阿呆な話だが、勝手に人との会話を頭の中で組み立てて、勝手にその仮想の人に対して言い訳を考え始めて、勝手に言い訳じみた過去を思い出し、未来にその言い訳を使うことはない、という寂しい限りのことなのである。

何をやっているのか、自分でもわからないし、結構な時間をそれに費やしてしまった私は、なんと無意味なことだろう。

本当に阿呆中の阿呆だ。

阿呆でしかない。


しかしながら、だ。

一つだけ疑問がある。

そう、過去は言い訳になるのだろうか、という疑問だ。


私はよく過去を言い訳に、頭の中だけではすることがある。

あんな過去があるから、こんな過去があるから、いまこうなのだとブツブツブツ。


みっともないので人には言わない。

いやまあ、思っているだけでも十分みっともない。

まあ、思っているだけでもみっともないのは、分かっているが、それはもうどうしょうもない。

それをやらないと理性を保てず、なにか余計に訳の分からないことを仕出かすだろうと甘えている。

しかし、人に言った試しがないので、この言い訳が成り立つか、予想もつかない。


これを誰かに告げたら、どう反応されるのだろう。

ちょっと気になるが、気になるくらいでやってみようとは思えない。

そう、決して。

決してだ。

そのくらい我儘が過ぎる。


だからもし、過去が言い訳になるか、誰かが明確な答えを持っていたら、私としては非常に気になる。


そんなことを思う、一日であった。


今日も一日を無駄にした。

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