日記4 僕に一番合う大学の使い方
大学の履修登録ガイダンス
確かに「楽だから、とか、役に立つから、ではなく、あなたが興味のある授業を取ってください」
と言ったはずだ。
なのに時間割を開けば なんだ! お前(大学)に押し付けられた授業でミチミチじゃねェか!
いや、始めはかなり空いていた。必修科目が4講義、それだけ埋まっていた。
あとは進級条件と卒業条件さえ満たせば自由だったのだ。
だから、まず条件を満たしてくれる講義から選んだ。講義は一覧表に全て載っていて、「進級するにはここの中から〇〇単位以上」みたいに書いてある。
その中から、ほとんどを消去法で選んでいった。
そして、
さあ これから自由に選ぼうじゃないか
ここで改めて時間割を見て、冒頭のことばになる。
それは既に、ミチミチ、だったのだ。
正確には、まだ少し時間割は空いているが、僕の受けたい講義が強制された講義と被っていて受講できなかった。
不満だが、しょうがない。
諦めて講義をうけた。
するとある講義の最後で、先生が
「もしこの講義が面白くなさそうだったら、取り消すなり変更するなりして下さい」 と言った。
こっちだってそうしたい だが、卒業と進級を人質にとられて、逃げ出すバカがいるか!?
こいつは、自分が人質をとっていることに気づいていない。しかし、そのおかげで、先生は自分の講義が人気だと勘違いしてくれるし、はりきって力を入れてくれるから、僕にとってはありがたかった。
もう一つ言いたい。
これと反対のような、ある必修科目の講義があった。
それは、将来の研究のためだとか言って、実験と大量のレポートを学生に命令するものだった。
興味が無いし、内容も薄い。
それに いつ僕が研究者になりたいと言ったぁ!?
しかし、先生は卒業と進級を人質にとり、逃げられない僕を服従させて、研究者への道を進ませた。
やはり不満。だが、しょうがない。
ここまでが大学1年生での話。
不満を抱えたまま真面目にこなして、ちゃんと僕は2年生になる。
2年生の前期
専門的な講義になって、少しワクワクしながら過ごした。嫌な講義はなかった気がする。
2年生後期のはじめ(現在)
過程は省くが、僕は中退を決意した。
だから、卒業と進級を人質にとられて脅されても、全く恐れる必要がない。束縛から解放されて、興味のままに講義を受けている。
とても楽しい。
もともと興味本位で大学に来て、研究も卒業もどうでもいいのだから、これが最も自分に合った大学の使い方だったんじゃないかと感じている。
研究も卒業も一切考えず、進級条件だけクリアして、学部もなく興味のままに講義をうける。そして、遊びつくして中退する。
うん。
始めからこうすればよかったと、少し後悔している。