『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』
拝啓
未来の自分へ。
どうせ誰にも読まれることもないのだから自分に、未来の自分に向けたnoteにしよう。自給自足。地産地消。自家発電。そうもはやオナニーである。世界も救えなきゃ豚の角煮も作れないけどオナニーだけはできるんですよ君は。
閑話休題
閑話も何も本編に入ってなくて草。
そうだなこれは本当に紛れもなく自分のためのnoteになるだろう。
にゃんたこを知ったのは1年前(2021年現在)だったと思います?こんなにゃんたこに浅漬けでもしっかり味がついてnoteに書くくらいだからどうしようもなくハマってたんだ。いやハマり続けてるだろうね。でなきゃ自分が変化したことを認めちゃうんだからずっとハマってろ。
最初はもうなんか泥酔してゲームやって風呂入らず机でゲロ吐いて、とにかくイカれてるなって思った。
他の動画を見て、変わった。なによりこんな、しっちゃかめっちゃかな彼女の中に確かに彼女の言葉たちが息づいて泳いでるところに震えた。
この本はそんな言葉たちが綺麗に整列してるみたいな感じ。友達と昼下がりから公園で缶チューハイを飲む冬を、二日酔いでレポートをやってないことに絶望しながら起きた朝を、どうしようもなく死にたいと口では宣うくせにそんな度胸もない僕を。大学生の僕が「エモい」とか軽々しくまとめてしまっている日々を、確かに彼女の言葉で語られる、そんな本だと思った。
「虫愛づる姫君」
「バレンシアガのスニーカーについて」
この2本のお話がどうしようもなく僕のことを認めてくれた。
お前が正解だと言うわけではないが間違いじゃないよ、そんな風に見てくれてる気がした。
浪人を経験した。たぶんそこが最後だった。
自分に期待することを辞めて、心を閉ざした。閉じた庭で花を育てる様になった。色んな花を育てた。読書、アイドル、アニメ、日記とも呼べないこれ、童貞、死。他人に理解されることもなければ理解することもない、とても甘美な世界。
ただ少し寂しかった。
家族と仲がいいあいつ、彼女が出来たというあいつ、大学で友達ができたのか遊ばなくなったあいつ。自分が選んだからこそ庭の欠陥には目を瞑るしかなかった。
ずっと間違ってることは知ってた。この庭に永遠がないことも。なにより自分が嫌いだ。
そんなことを、間違ってるとかじゃなくてただ自分だけで好き嫌いを決めよう、ってにゃんたこが言ってくれたから少し心が軽くなった。庭で花を育てていることを見ててくれた気がした。ずっと花を褒めて欲しかったわけじゃなくて、育てているところを見ていて欲しかっただけだった。
これが未来の僕にうまく伝わるかはわからない。ただ、この本は、そして今これを書いてる僕だけは君の庭を認めよう。多分、忘れるんだろう。こんなことは。就職して漫然と生きて寝てクソして、そんな日々に埋もれていく記憶なんだろうと思う。だから、これを偶々見つけたとき、これが黒歴史だと笑えるようになったとき、もう一度この本を読んでみてくれ。身が悶えるほど恥ずかしかろうとこのnoteとその本は紛れもなく僕が、君が、生きてきた証だ。