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おいしいさざえと国際交流

 先日TKさんとお会いしたとき、神浦こうのうらまでドライブして、そこの漁協でサザエを買っていただいた。

 昨年の5月にも買ってもらった。もうほんとうに贅沢である。
 漁協のおじさんもお知り合いみたいで、サザエが日持ちするからといって私ひとりに2kgだ。この日は、私からは梨を差し入れに持っていっていたので、気がねなく(?)甘える。いえ、いつも甘えているのだけれど。

 活きサザエはどう食べてもおいしい。ここは素直につぼ焼きです。殻の中に酒と醤油をたらして、フライパンで蒸し焼きにしてどんどん食べた。潮のかおりと、サザエのとろりとしたうまみ、醤油の香ばしさでもうえもいわれぬとはこのことです。ごちそうさまでした!

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 Instagramのストーリーズに、フライパンでサザエを並べてぐつぐつしているところを動画に撮って投稿したら、ロンドン在住のEwanくんから「With garlic?」というメッセージとともにリアクションがあった。私は「No,it’s soy sauce.」と返信したら、続けて返信がきた。

——それはいいね! この料理は日本語でなんていうの? ロンドンでこの料理を探しにいくよ。こんなレシピが見つかったよ(リンク付き)。でもまだ探してみる。

 私はあたふたしながら(英語はできません)翻訳サイトを活用して短い返信をしていった。

——今日の日本はどんな感じ? (あなたの)生活はや仕事は何? 天気はどう? ペットを飼っている?

 簡単なメッセージにして送ってくれているから、意味はだいたいわかるけど返信に時間がかかる。内容がこみいるから、ややこしいやりとりになるのを予想しながらも、私の仕事は世界遺産にかかわるのだと教えてしまったため、そこからがまた大変になる。

——どの世界遺産? そこでどんな仕事をしているの? 写真はある?(送った)もうほとんどアメリカみたいだね。その建物(大浦天主堂)はいつ建てられたの? 360度のビデオでデジタルで見られるといいよね。

 途中で英語ができないことは伝えているけれど、こんなふうにどんどんメッセージがきた。ああ、語学ができないって辛い。以前の『英国人のお客さん』のときなんかもそうだけれど、こういうことがあると(勉強していくらかなりともできるようになりたい)と感じる。

 Ewanくんに、そろそろ仕事に行ってくるからまたねと言って(なんといってもこちらは朝の7時前)、チャットを閉じた。

 おいしいサザエから一転、語学力のなさについて考えさせられた。

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片山 緑紗(かたやま つかさ)
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