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色彩と占星術|B059 てんびん座

 思いつきで始めた色と星について考察するシリーズの2回目です。
 ホロスコープは時計と反対周りに進みます。おとめ座の次には、てんびん座の季節がやってきます。

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B059 Lady Portia


Color:ペールイエロー/ペールピンク
Keyword:I balance(私はバランスをとる)
Planet:Venus(金星)
Card:six of swords

2つの色が層になったオーラソーマのボトルは、現在120本(種)以上あるのですが、その中で惑星や星座に対応したボトルというのがあります。
それから、ボトルに対応したタロットカードというものがつくられています。
オーラソーマの世界から離れてもうずいぶん経ちますが、現在タロットのほうは公式には続いてないと聞いた覚えがあります。

てんびん座に対応したボトルは59番のレディポルシャ、上層がペールイエロー、下層がペールピンクです。シェイクするとゴールドになります(オーラソーマのボトルはシェイクして使います)。

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占星術で用いられる星座は12星座です。
前半6星座(おひつじ座からおとめ座)は個人と関連づけ、後半6星座(てんびん座からうお座)では他者との関係性と関連づける考えかたがあります。
生命が生まれ、この世に存在し始めてから青年期を迎えるくらいまでの時期は前半6星座に対応し、他者との関わり合いから新たな学びを得て死を迎えるまでの時期を後半6星座が担います。

てんびん座は、私たちが初めて他者と出会う場所です。

青年期というのはだいたい成人する前後くらいです。一般的には親元で生活しているような状況ですね。
社会に出て、これまで自分を取り巻いていたあらゆる「身内」から離れる時期と言えます。
身内では通用していたことが、社会では通用しないことが多いですね。

厳しい社会で生き抜いていくためには、知恵や、思いやりや、自己主張や、受容、そういう色々を使い分けながら、妥協点を見つけ出す努力が必要になってきます。

ボトルに付されたキーワードは「I balance:私はバランスする」。
それぞれ異なる性質を持った私たちは、均衡しないのが当たり前と言えます。それでもどこかバランスすることのできる1点があるはず、という希望は、考えてみるととても健気な働きかけのようにも思えます。
カードに描かれているのは、天秤を持つ女性(レディポルシャ)です。天秤の片方にはとても柔らかく、軽そうな羽根、もう片方には天秤を持つ女性。その手にはまた小さな天秤があって・・・ずっと同じ様子が描かれているのですね。

ART BEINGのウェブサイトより

59番のボトル、レディポルシャのメッセージに、「もう私は裁かない」というのがあったと記憶しています。この天秤は、裁くためのものではなく、物事を見極める明晰さを表すものと教わった覚えがあります。愛(ペールピンク)をもって。

レディポルシャの背後にはペールイエローの光が輝いています。イエロー(自我)に光(クリアー)があたり、ペールイエローになります。自我を超越したところにペールピンク(もとはレッド)の慈愛が混じり合ったところに、知恵(ゴールド)が生まれる。
ハートの六芒星からはやはりイエローと、それからピンクの光。手元を見てはいないのに、天秤が完璧にバランスしていることを知っている。それは、信頼なくしては持ち得ない態度かもしれない。
自分自身を信頼し、自分とは違う存在である他者でさえ信頼することは容易ではありません。

天秤を見つめるのは冥界の神、アヌビス。

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このボトルは、20歳くらいのときに初めてオーラソーマのコンサルテーションを受けたときに2本目に選んだボトルでした。
2本目に選ばれるボトルは、タレントのボトルと言われ、タレント(才能)を表すとともにチャレンジでもあるとされます。困難を乗り越えた先にある才能。
私のホロスコープのてんびん座には、土星と火星が入っていて、この初めてのコンサルテーションとリンクします(ホロスコープはコンサルテーションのもっとあとで作成しました)。
ここで詳しく述べることはしませんが、そういう色々で思い出深いボトルでもあります。

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対応する惑星は金星です。
金星は愛の星ですね。ヴィーナスです。青年期の最も情熱あふれる時期に、金星が司る恋愛やロマンスを無視して生きてしまうと、ずっと後になって反動が来るというのを聞いたことがあります。
恋愛だけでなく、自分の好きなことなどに没頭できず、感受性を抑えた生き方を強いられた場合にぶり返しが来ることがあるのだそうです。
そういう場合、歳を重ねてから、かつて憧れた生き方に没頭することで癒されたりするようです。

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詳しく述べることはしない、と言いつつ、一つだけ書いておきたいと思います。
てんびん座に土星と火星がある私は、社会や集団のなかで、理不尽な(と私が感じる)状況を見つけてしまったときに、すごく反応してしまいます。
私たち人間はすべて平等である、とはあまり言えない世の中に生きているわけですが、平等ではなくても、できれば公平であって欲しい。
それぞれの立場で受け取れるものの質量みたいなものが異なっていたとしても、それぞれの存在に相応しいだけのものを、受け取ることが叶えられる世界。
ちょっと上手く言えないけれど、そういう願いが私のなかにあって、だからそうじゃない場面や環境にいるときに、ときどきどうしようもなく腹が立ったり、冷たく厳しい姿勢を取ったりしてしまうことがあります。

そのときの私は、外側を裁いてしまっているんだろうか。自分自身にはどんな目を向けているだろう。

そんなことを考えさせられてしまう、レディポルシャでした。

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レディポルシャはシェイクスピアの『ヴェニスの商人』の登場人物です。このボトルを選んですぐ読んだはずなんだけれど、覚えているのは黄金の羊のことだけ。
カードに描かれたアヌビスやレディポルシャについてなど、もっと色々な視点から読み解きたい気もちもありつつ、今回はここまでとします。

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今日の「ヒヤリハット」:今朝、大きな道路の真ん中で二輪車が転倒した直後の様子を見てしまいました。朝の通勤ラッシュで、たくさん車も走るなかで、同じような二輪車の男性が停車して、転倒した人(女性だった)とその二輪車を助け起こして素早く移動させていてすごかった。
女性は目立った怪我はないようで、自力で道の脇まで小走りしていました。大ごとでなくて(たぶん)よかった。

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