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『軍師二人』という司馬遼太郎氏の短編集を読んだ。戦国の時代の武将たちと、それをとりまくおんなたちの様子が、どこかのんびりと描かれている。肩が凝らずにすんなり読めた。 おんなというのはやかましく、せからしいものであることを再確認しつつ、しかし同時に、どうにも可愛げのある生きものなのかもしれないなあ、とか考えた。 河合隼雄氏の著作に、どこかの原住民に伝わる民話が紹介されていたのを思いだした。 日常におんながいるのをうるさがって、別々に暮らそうとおとこたちが言い出し、お
帚木蓬生というひとの書いた本、『信仰と医学 聖地ルルドをめぐる省察』を読んだ。彼の著作についてはKさんからおすすめをされていたものの、まだ他の小説群を読む前に、たまたま書店で見つけたこの本から読んだ。 著者は精神科医でもあって(現在その職からは退いている)、ルルドについては訪問し現地を見たうえで、その歴史を調べて概要を書きだし、さらに医学の観点から意見や考えを述べた構成になっている。 聖母出現の当事者、Bernadette Soubirousというと、これも以前Kさん