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広島と長崎に原子爆弾が投下され、それに続く終戦が近付いた周辺には、そういうところにいくらかでも意識がいくものである。誰しもがいくらかはそういうものであるかもしれない。 ところでそれというのは、無意識下でも影響があるのだろうか、このごろ読んでいる本のなかで、おもいがけず印象深いものがあった。 『主の道を歩む人』というタイトルのその本は、長崎大司教区の司祭として大浦天主堂の主任司祭をしていた中島政利神父が書いたもので、現在ある文章のために借りてきた資料のうちの一冊である。