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長崎県の南東には胃袋のような形をした島原半島がある。その胃袋の下のほう、南島原市には歴史に名を残す「島原・天草一揆」の主戦場となった原城跡があり、海を挟んだ向かい側には熊本県の天草が見える。 原城「跡」というくらいなので城址、つまり天守もなにもなく石垣などの一部や遺構のみとなっている。 原城は1496年に有馬氏によって日野江城の支城として築かれた。後に有馬氏が日向国延岡城に転封となると1616年に松倉重政が日野江城に入城する。松倉氏は不便な日野江城を放棄し島原城を築