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読書「ALL ABOUT COFFEE」感想文:帯文に偽りなし
本書を読まずしてコーヒーを語るなかれ!伝説の世界的バイブル初の文庫化!
本との出会いとは不思議なもので、本書を目にしたのは古本屋でのことだったのだが、挑戦的な帯文が印象的で買ってみたものの読む気はなかった。
とりあえず「はじめに」だけでも読んで積読行きだと思いきや、なぜ本書が伝説と呼ばれるかについて説明があり、それだけでもこの本への興味が掻き立てられたのだった。
読み終えた今の感想は、タイトル通り、帯文に偽りなし!と言える。
原著の執筆者であるウィリアム・H・ユーカーズは本書を20世紀前半に出版したのだが、なんとコーヒーに関係する国々を周り、調べ上げての事だった。コーヒーの各国における歴史的発展と変遷、技術、商取引などとあらゆる分野を網羅していた。
この文庫版はその中でも歴史を80%抄訳(引用文など一部削除)し、技術・商取引を再編要約して紹介している。そして本書がバイブルと呼べるのはなんといっても、現在手にすることができるコーヒー関連の書籍に監修者として名を連ねる面々の協力があって完成した本でもあるからだ。
コーヒー好きで調べ物好きなら一度は目にしたことがあろう名前の起源を辿りながら、コーヒー片手に読むと一層コーヒの奥深さを楽しめるだろう。