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明け方の空
わたしの好きなバンドのひとつ、きのこ帝国についての話なんですけどね、
わたしのきのこ帝国にまつわるエピソードは山ほどあるんですけど、今シャッフルで音楽を聞いてたらたまたまきのこ帝国の「夢みる頃を過ぎても」っていう曲がかかったんです
だからこの曲の話をします
この曲のなにが好きってね、MVなんですよ
このMVの3分半くらいの白んだ空がね、嫌というほど八王子の明け方を思い出すんですね
大学生になって朝まで起きてることが多くなって、というかほぼ毎日のように朝まで起きてた気がするですけど思い出されるのはこの紫色っぽい空の色で
203号室のベッドで、車道の真ん中で、浅川で、スタジオで、好きだった先輩の隣で、谷地川で、電車の中で、チャリの上で、居酒屋で、もっともっといろんな場所でこの空を見た気がします
悲しいことだけじゃなくて楽しいこと嬉しいこともあったはずなのにこの空の色の明け方は悲しい記憶しかないのが不思議ですね、
ろくでもない生活だったんですけど今思うと一生懸命生きてました、その生活にもどれないのが悲しいのかもしれません
親元を離れてよかったなと思うのはそういう経験ができたからですね、というかそういうことに付き合ってくれる人たちに出会えたからですね
思ったこと感じたことを日本語に当てはめるのはいつだって難しいですね