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OLの私が感じる、人材業界にコロナウィルスが与えている影響

TVをつけてもニュースアプリを開いても話題は「コロナウィルス」で持ちきりである。


芸能界やスポーツ業界ではわかりやすく、人が集まるイベントや大会が中止/延期となっているし

在宅勤務が奨励される中、外出する人が減り飲食業界が煽りを受けて売り上げを落としている状況。

そして旅行や出張のキャンセルが増え航空業界や観光業も厳しい状況に追いやられていることは想像に難くない。


人材メディアで働く私個人にあった直接的な影響としては、電車の混雑を避けるため時差勤務で通勤するようになったこと、

いつ全体に在宅勤務が開始するかわからない状況のため毎日PCを持ち帰るよう会社から指示されるようになったこと、

妊婦さん等一部同僚が在宅勤務となったこと、を除き大きな影響はまだ感じられない。


一般的にこの時期は4月入社の人材の獲得に向けて採用活動に力を入れる企業が多いし、12月の賞与をもらい転職活動に乗り出す求職者も多い。

この人材業界の繁忙期にコロナウィルスが果たしてどんな影響を与えているのか。

実感したこと、ニュースで読んだこと、そして感じたことをまとめてみたいと思う。


1. 説明会が中止に。

就職説明会や会社説明会を取り止めにする企業が増えた。

特に煽りを受けているのは新卒の採用活動だと思う。

2021年卒の就職活動は3/1解禁である。↑の記事によるとリクナビ上に告知されている合同説明会は3月15日まで全て中止になったとのこと。

学生にとっては情報収拾の機会が減り、企業にとっては学生にアプローチする機会が減る事になる。

元々、名の知れている大企業に学生からの応募は殺到しがちであるが、これにより中小企業やB2Bビジネスがメインの企業にとっては新卒獲得がより厳しくなるのではないだろうか。

記事には合同説明会離れが加速するのでは、との考察もあったが従来の採用手法から脱却できない企業と時代の流れに合わせて対応できる企業とでの二分化が進みそうだ。


とある就活口コミサイトでは企業説明会をYoutubeで実施する取り組みも始まった。


2. WEB面接に切り替える企業が増えた

今までWEB面接を取り入れてこなかった会社でも導入/検討を進める企業が増えてきた。

個人的には、WEB面接をこのタイミングで積極的に取り入れようという動きができる企業こそ
時代の変化に柔軟に対応できるポテンシャルの高い企業だと感じるので応援したい。

(WEB面接の導入を提案したところ、とあるクライアント企業からはそもそも面接をWEBでやるという発想がなかったとコメントされてしまったが....)

2/20のHRproによると何らかの対策を講じている企業はまだ2割しかない。WEB面接となると、対面よりも応募者の表情であったり入退室のマナー、雰囲気などそれまでの面接と比べて伝わりにくなる部分が出てきそうだ。

特に、ポテンシャルで採用が決まる新卒採用。

ひょっとしたらこれまでの採用の選考基準の見直しの必要性も出てくるかも知れない。

セプテーニ・ホールディングスはまさに先駆け企業だなあ、としみじみ。。


3. そもそも求人を出稿する企業数が減る。(可能性がある)

経営が厳しくなると採用活動を控える企業が増えるのは驚かない。

ただ、日々の業務の中で実感がないぶん、こうして既に数字で目にすると驚いてしまう。

記事のデータは1月末のもので、有効求人倍率が下がった理由として「求人票の記載項目を拡充した影響が出た」とみているようだが、コロナウィルスの蔓延はこの傾向に拍車をかけるようにしか思えない。


長らく人材業界は「求職者の売り手市場」だったが、このコロナウィルスの経済界への打撃が大きくなればなるほど、再び「買い手市場」に向かうのだろうか?

そうなるとクライアント企業からの要望は「応募が来ない!どうにかしてくれ」から「応募が来るのにいい人材がこない!どうにかしてくれ」に変わるかも知れない。


こうしてコロナウィルスの影響をマクロ視点から自分視点に落とし込んでみると、改めて影響の大きさを実感する。

手洗い・うがいに気をつけてお過ごしの方は多いとは思う。

とはいえ、コロナウィルスが自分に及ぼすかもしれない影響に気づいているだろうか。

この機会に一度ご自身の勤務先の業界ニュースを確認してみてもいいかもしれない。

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