今日の海は何色だろう
「海は何色?」と聞かれたら。
「青」と答える人が多いのではなかろうか。
いつもそこにある海は、眺める度に違った顔を見せる。世の中に「青」と定義づけられる色が無限にあることを教えてくれたのは幼い頃から見続けた太平洋だ。
海の色は天気によっても変わるし、その時々の心持ちによっても違って見える。清々しい気持ちで海に向かえばいつもより海はキラキラしている気がするし、澄んでいて鮮やかな青が迎えてくれる。気持ちが沈んでいると、青は深みがあって、ただそこに在ることを受容してくれる。
寄せては返す波は、海を眺める私を否定も肯定もしない。考え事をしたくなるときも嬉しいことがあるときも、その心を、原点回帰というかシンプルなところへ向かわせてくれるから不思議だ。
自然のなかに身をおく時間は心を豊かにしてくれる。深呼吸しやすくしてくれるのかな。
海のそばで暮らせることって、けっこう当たり前なことだと思っていたけれど、あちこちの人達と話してみると、どうやらそうではないらしい。
ここまで話しておきながら、そんなに足繁く海まで通っているわけではないけれど、海の青に魅了されているのは事実だ。
日常のなかに
「ありがたい」は散りばめられている。
ありきたりな言葉だと思いつつも、敢えてそう言いたい気分。そういうものに気づいて、感謝して暮らしていこう。
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