【要注意】骨密度 数値の落とし穴
養生研究家『くすしのさっさ』です。
牛乳を飲むと
背が伸びる
そう言われて
育った世代です。
でも、
骨の強さと
カルシウムの関係、
意外とちゃんとは
知りませんよね。
今回は
【骨密度 数値の落とし穴】
骨粗鬆症は
女性に圧倒的に多く、
50歳以上の
3人に1人がなると言われます。
「お母さまが
骨粗相症で自分も心配」
「骨密度が落ちた。
将来の予防したい」
今回はそんな、
特に女性の皆さんに
200本以上ある
『骨』について
知っておいてほしい内容です。
一緒に
考えましょう。
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骨密度は
骨の強さではない?
骨密度(BMD)
1平方cmあたりの骨の密度
カルシウムを中心とした
ミネラルの重さ(g)
測ったことは
ありますか?
よく
「年相応だわ〜」
「○歳だって!!」
などと、お聴きします。
いかがでしょう。
ちなみに
ここでいうミネラルとは
✔︎カルシウム
✔︎リン
✔︎ナトリウム
✔︎マグネシウム
✔︎カリウム
など無機質成分(骨塩)。
骨成分の50〜70%
を占め
骨量(骨塩量)と呼ばれます。
骨密度は
1平方cmあたりの骨量でした。
残りは
✔︎コラーゲン
✔︎タンパク質
などの有機質成分(骨基質)。
『骨基質』ということは
骨の質?
骨密度は
骨「量」でした。
どうやら
『量と質』が
『強さ』には
関係しています。
よく
鉄筋コンクリートに
例えられます。
✔︎コンクリート
骨塩(カルシウム)
✔︎鉄筋
骨基質(コラーゲン)
どちらが欠けても
強い骨にはなりません。
骨強度=骨密度+骨質
つまり、
骨密度『だけ』で
骨の強さは
決まらない。
量と質が
問われます。
骨粗鬆症の定義
ちなみに骨粗鬆症の定義は
骨粗鬆症の疑いあり
骨密度(BMD)を
『20〜44歳の
健康な女性を100%
とした時の割合(YAM)』の
70%未満の場合
ざっくり
若い女性の骨密度の
70%未満で
骨粗鬆症の疑いになります。
数値がひとり歩き
骨密度が
ひとり歩きしています。
喫茶店の
健康談義では
「骨密度は〇〇よ」
「え〜いいな〜」
「牛乳毎日飲んでるもん」
ってな感じですね。
骨密度について
知っておいてほしい
数値の落とし穴として
骨粗鬆症のくすりで
骨密度が改善
↓
安心していたが
軽い転倒で骨折
このパターンの方、
何人もいらっしゃいます。
骨密度をいつも気にして
標準になっていると
安心していたところ、
ショックですよね。
いったいなぜ?
はい。
おそらく
『骨質』がポイント。
『量と質』
が必要なわけです。
2つの
知っておいてほしいこと
①骨の新陳代謝
骨は古くなると
『破骨細胞』に壊され、
血液に溶ける(骨吸収)。
そこを
『骨芽細胞』が修復。
(骨形成)
日々、
つくり変えられることで
丈夫な骨を
維持しています。
骨も新陳代謝しているんですね。
「しかし!!」
骨粗鬆症の
主なくすりは
骨を壊す
破骨細胞に
「骨を壊させなくする」作用
これで骨密度を
改善させようとします。
②カルシウムの『吸収力』
女性は閉経後、
エストロゲンという
ホルモンが激減することで
カルシウムの吸収力が
極端に落ちます。
牛乳、小魚など
せっかく摂っても
吸収されなくては
カルシウム不足になります。
カルシウムの
吸収力をUPさせるために
✔︎ビタミンDの摂取
(日光浴)
✔︎マグネシウムの摂取
✔︎クエン酸の摂取
が大切です。
もちろん
胃腸のはたらきが
よい状態であることは
欠かせません。
カルシウムの真実
実は
カルシウムの99%は
骨と歯に貯蔵。
残りの1%という
微量が血液に溶けて
カラダの情報伝達に
超重要な働きを
しています。
このたった1%の
カルシウムが不足すると、
破骨細胞に指令が行き
骨を壊し、
血液中に溶かし
カルシウムを補充します。
つまり、
慢性のカルシウム不足では
骨がどんどん
溶かされてしまうんです。
だ・か・ら
くすりで
破骨細胞を『止める』
わけです。
ん〜
悩ましい。
悪い流れを変えるには
『カルシウムの
吸収力が落ちる
↓
破骨細胞に
骨を壊させないように
くすりを飲む
↓
くすりにより
骨の新陳代謝が阻害
↓
骨質の悪い骨になる
↓
骨密度の数値で
一喜一憂するも
軽い転倒で骨折
すぐにでも
できる養生は
✔︎日光浴、ウォーキング
✔︎よく噛み、腹八分
✔︎カルシウム、コラーゲンの摂取
(ビタミンD、マグネシウム、クエン酸)
カルシウムの
『吸収力』を
少しでも保ち
骨を
量と質から
強くする
生活習慣です。
まとめ
✔︎骨の強さは
骨密度と骨質で
決まる。
✔︎骨粗鬆症の
くすりで
改善されにくい
ジレンマがある。
✔︎材料を整えた上で
胃腸を整え
日光浴と
軽い運動が必須。
将来の安心のために
今できることから
試してみましょう。
未病段階での
セルフケアを大切に
@010