【APD】発達障害に潜むさらなる障害【聴覚情報処理障害】
こんにちは、空想と秩序。です。
今回は自閉症スペクトラムをはじめ発達障害の方によく併発が見られるAPD(聴覚情報処理障害)について語っていきます。
「聴覚情報処理障害(=APD)」とは、ズバリ「音としては聞こえるが内容が聞き取りづらい」という障害です。聴力に問題はないけれど、聞いた情報を処理する脳機能に障害が出ると言われています。
パッと見でも大変そうですが、思った以上に大変です。これ。実は私もこの気があります。通常、人間は周囲が雑音だらけでも、ある程度は会話内容と聞き分けることが出来ます。(ちなみにカクテルパーティー効果と言います)しかしこの障害があると、周囲の雑音と会話が同レベルの音量で聞こえてくるので、全部かき消されます。
「今日の〇〇のことについてだけど~…」が「きょ…に…だけど…」ぐらいに聞こえます。何言ってるかさっぱりです。
また、電話の声も非常に聞き取りづらいので、電話に対する苦手意識が生まれやすいです。私も、相手の名前と会社名が大抵一回目で聞き取ることが出来ません。恥を忍んで「もう一度お願いできますか」と尋ねることがほとんどです…。
こんな私たちにもし寄り添ってくれるのであれば、ゆっくり、はっきり、そして出来れば静かなところで話をしてくれるとありがたいです。どうか聞き返しても普通くらいで接してくれるとめちゃくちゃ嬉しい。
そして私たち自身も、聞き取ろうとする工夫は必要です。悲しいかな、やはり努力する姿勢を見せないと世の中って厳しい目で見てくるものです。
・ゆっくり話していただくよう相手に頼む
・とにかくなんでもメモをする(その場で理解できなくても文章を記録することで後から見返した時に落ち着いて理解することが出来る)
・電話をする時は出来るだけ静かなところへ行く(事務所等ですらうるさく感じることがあるよね)
などなど。ご参考までに。
さて今回はAPDについてお話させていただきました。発達障害者以外にも単独で発症する方もいますが、発達障害者の併発が多いのも事実です。次回も発達障害の併発障害について解説していきます。ではまた。